『MEDDLE / おせっかい』1971年                1976年2月15日

1.One Of These Days / 吹けよ風呼べよ嵐
2.A Pillow Of Winds / ピロウ・オブ・ウィンズ
3.Fearless / フィアレス
4.San Tropez / サン・トロペ
5.Seamus / シーマスのブルース
6.Echoes / エコーズ
  David Gilmour - Guitar & Vocals
Roger Waters - Bass Guitar & Vocals
Nick Mason - Percussion
Richard Wright - Keyboards

 私が買ったFLOYD、3枚目のアルバムである。これは『狂気』を聴かせてくれた友達が、自分は持ってないけど『おせっかい』もいいと言っていたので気になっていたのではあるが、それならなぜ買わないんだ?というのも気になってしばらく買わなかったのである。
 そんなある日、たまたま聴いていたラジオの音楽番組の、たしか「10秒リクエスト」とかいうコーナーで「吹けよ風呼べよ嵐」の3分あたりのフレーズが本当に10秒ほど流されたのを偶然耳にして「おお、これはいい!」と早速アルバムを買って来たのであります。
 それで、聴いてみると「吹けよ風呼べよ嵐」はこれまたそれまで聴いたことがなかったような曲で、これで何を表そうとしているのか?なんてことはまったくわからなかったが(それは今でも)、相当気に入ってしまった。
  しかし、もっと驚いたのは「エコーズ」であった。『おせっかい』を買った頃は、そろそろというかやっとというか、他のプログレやハード・ロックなども聴くようになっていたのであるが、この「エコーズ」には、最初の「ピィーーーン」からしてそれまで聴いたものにはなかった「響き」が感じられたのである。どんなにいい音、すごい音が入っていても私はメロディーが好みでないと聴かないほうなのだが、この「エコーズ」はまさに私好みのメロディーと曲展開満載で、とくに歌詞の部分と7分を過ぎたあたりからのフレーズは大好きである。

 この23分にも及ぶ大作を聴いて、「小宇宙」とか「海の底」とか「胎内回帰」であるとかを感じたという人もいるが、私はそういうものは感じない。いや、わからないのかもしれない。私はこういう曲を聴いても「心地良さ」しか感じないのである。しかし、それは私にとっては最高の「心地良さ」なのである。

2000/10/27


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