第22回

『感動のエコーズ・ナイト』

 ピンク・フロイドのベスト盤『エコーズ 〜 啓示』発売記念イベント「エコーズ・ナイト」に行ってきました。


 最初にこのイベントをBBSでファンの方に教えていただいた時は、その日が平日だったので「なあんだ、行けねえじゃん」とあきらめていたのですが、日が近づくにつれ関連HPの盛り上りなど見ておりまして、「ああ、行きたいなあ」→「なんとか行きたいなあ」→「やっぱ行きたい!」→「よあし、行くぞ!!」→「絶対行くぞー!!!」ということになり、次に「仕事はどーする?」となった訳でありますが、まあ、こんなイベントに行くなんて言いますと「いい年こいて何考えてんだ、おめ」なんて言われるのがオチですから、ここはひとつ秘策を発動して友達に一人死んでいただきました。ええ、フロイドのためなら友達でも殺してしまうやつです、私。はははー。

 一応、ぎりぎりまで仕事していて、3時36分発の新幹線で行ったもんですから、会場の代々木野音に着いたのは5時ちょっと過ぎてしまいまして、ちょうど1曲目の「天の支配」が始まったところでありました。
 受付で、これが最大の目的だった記念品(ジャケのポスト・カードでした)をいただき、周辺を見渡しますと、いたるところに宣伝ポスター、プレートなどが置いてあるもんですから「わあ〜、ほしい!」と思ったのは言うまでもございません。観客は500人もいたかどうかといったところであります。ちょっと宣伝不足だったかもしれませんね。
 で、そのステージにはもちろんフロイドはおりませんが、円形スクリーンが用意され、そこに曲に合わせてアルバム・ジャケ、PV、例によってなんだかよくわからない幾何学模様なども映し出され、いくつかのバリ・ライト、スモークなども施され、まあ、さすがに実際のライブのような盛り上りこそありませんでしたが、それなりに雰囲気が出ておりました。

 しかし、それよりも何よりも、その音響効果はともかくとして、あれだけの大音量でフロイドを聴いたのは、94年の「対ツァー」以来だったので、もうそれだけで単純に感動してしまいました。これからはその選曲、曲順などで賛否両論出ると思いますが、今日ばかりはこの「大音量でフロイドが聴けた!」ということで大満足、文句はないぞ!といったところであります。
 注目していた「エコーズ」もうまくつなげて短縮してあり、そんなに悪いとは思いませんでした。じっくり聴くのではなく、カーステなんかでちょいと聴くのにはかえってこっちのほうがいいかな、と思ったくらいです。他のそれぞれの曲間はHPの情報通りうまくつなげられており、このへんも私としてはとくに違和感など感じず実に気持ち良く聴けました。まあ、あとでCD買って聴いてどう思うかはわかりませんが、なんつっても今日はあの大音量にKOでした。
 「時のない世界」でちょっと間があき、すぐあとにDISC2の「クレイジー・ダイアモンド」が始まったころは、あたりはすっかり冷え切ってちょっと寒かったんですが、あのイントロのシンセサイザー、中間部のギターにはもう鳥肌もんでした。そして、ライブでも演奏されなかった「Part,6〜7」があれだけの音で聴けたというのにも大感激!やはり、オリジナルというか、スタジオ録音でイチバン好きなのは「クレイジー・ダイアモンド」だなあ、と再認識した次第であります。
 その後も大好きな「タイム」「コムフォタブリー・ナム」「吹けよ風呼べよ嵐」などが演奏されている時も、集まった人達はみんな静かに聴いておりましたが「おまえら、たまには拍手とか歓声とか入れろよ!」なんて思ってしまいました。いや、ホント。まあ、私も一人だったんでおとなしく聴いておりましたがね。はは。

 途中で受付に行ってちょっと一問答してきました。(あ、Pは私、受は受けつけです。)

P:このポスターは売っていないのか?

受:CDご予約いただければ買った時に付いてきます。
  
P:あまった記念品は売ってくれないのか?

受:ええ・・お一人様ひとつだけなので・・・

P:このイベントは他でもやるのか?

受:いいえ、ここだけ本日限りです。

P:終ったあと、あのポスター、プレートはどうするのか?

受:メーカーさんのほうにお返しします。

 わあ〜、いっぱいあるのにひとつくらい欲しいぞ〜!と駄々こねたかったんですが、まあ、あのデカイのかかえて電車に乗るわけにもいかないし、それでも、あの小さな立て看板みたいの欲しかったなあ・・・などと思いながらも、ポスター欲しさにCD予約して、他は泣く泣くあきらめました。

 イベントも終りに近づいて「あなたがここにいてほしい」のイントロが始まった時、上空をヘリコプタ−が通過したんですが、う〜ん、これは「ザ・ハピエスト・デイズ 〜」の時に飛んでほしかったぞ、などとくだらないことを考えていたのは私だけではなかったはず。
 「運命の鐘」では、円形スクリーンにあのビデオ・クリップが映し出され、「ああ、7年前に見たコンサートと同じだ・・・」と、思わず涙ぐんでしまいました。いやあ、申し訳ない。
 そして、最後の曲「バイク」が終り、2時間半のイベントは幕を閉じました。
 「う〜ん、誰も知ってる人いなかったなあ・・さて、帰るべ」と思ったところへエンブリオさん登場。
 聞けば、私よりもずっと早く会場入りしていたとのこと。私は一番うしろで聴いていたのですが、エンブリオさんはけっこう前のほうにいたのですね。もしかしたら仕事中かもしれないと思い電話はしなかったので終了後のご対面となったが再会を喜び合い、「オヤジ二人して何やってんだか」などと周りから思われながらも記念写真撮りまくり「いやあ、なかなか良かったですね」と言いつつ会場をあとにしたのでありました。

 えー、「ポスター欲しいぞ!」などと騒いで、なんだか子供が書いた作文のような、例によって支離滅裂なレポでなんだか申し訳ないんですが、今夜の「エコーズ・ナイト」は、まあこんなふうな感じでありました。

 最後に、普段はなんだかんだと言いながらも、このようなイベントを企画してくださった東芝EMI様に感謝いたします。

  以上!
 

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2001/10/30 



 

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最終更新日 : 2001/10/31.