第24回

『私がスカパーに加入しない理由』

 えー、今回も毎度バカバカしい話をひとつ。ひまな人だけ読んでね。

 ここんとこ私が書けそうなかんたんなネタがないもので、またまた古い話で申し訳ないのですが、それは5年ほど前のことでありました。いつもの日曜日、いつものように家電量販店にひまつぶしに行ったところ、そこでDIREC TV(だったかな?)のキャンペーンなどをやっておりました。当時はスカパ−と争っていたとみえて、ウチのほうの田舎にまで来てそんなことやっていたのですね。
 まあ、とくに興味はなかったのですが、ミニスカのキャンギャルが2〜3人いたので、それとなく興味のある風を装ってねーちゃんの足など眺めておったわけです。すると、一人のねーちゃんが、ツツツーッと寄ってきて、頼みもしていないのに何やらうれしそうに説明を始めるのですね。まあ、さすがにキャンギャル(って、もう死語?)やるくらいですからそれなりに可愛いねーちゃんだったので、ちょっと話に乗ってあげたんですが、以下はその時の会話です。こういうくだらないことってオレよく覚えているんだよね。は私、きゃんはねーちゃんです。

P 「ふんふん。それで番組表なんかあります?」

きゃん 「はい、ございます。少々お待ちください。(と、うれしそうに取りに行き)どうぞ。」
     (とニ、コニコしながら手渡す) 

P 「う〜んと、ここに『MTVクラシックス』という番組がありますね」

きゃん 「はい」
     (ニコニコしながら)

P 「まあ、クラシックというくらいだから70年代あたりのロック映像なんかが見られると思うんだけど、これだけじゃ何やるんだかわかんないですよね」

きゃん 「あ、それでしたらこれでわかります」
     (と、何やらメニュー画像のようなものを見せる。あくまでも顔はニコニコ)

P 「え〜とね、まあ確かに○△□(曲名忘れた)という曲を放送するのはわかるんですが、それはビデオクリップなのか、既発のビデオ映像なのか、もしかしたら未公開の映像なのか。そこまでわからないと困るんだよね」

きゃん 「はあ・・・」
     (ニコニコ顔に翳りがさす)

P 「そうじゃないとね、一日中こういう番組ばかりやっているんだから、何やるかわからないんじゃ24時間ビデオ回しっぱなしになっちゃうのよ」

きゃん 「・・・・・」
     (すでに笑顔はない)

P 「もっと詳しい番組表あればいいんだけどね」

きゃん 「チャンネル数が多いものですからこのくらいなんですけど・・・」
     (実に困った客だ、といった表情ありあり)

P 「まあ、おたくはピンク・フロイドって知らないと思うけど、オレはこのバンド大好きなんで、他の番組はどーでもいいから、1週間に1度、30分でいいから毎週フロイドの未公開映像でも放送してくれたら、もうこの場で即座に契約してもいいんですがね」

きゃん 「はあ・・・」
     (もういいから帰れ、といった表情・・・のような気がした)

P 「まあ、とりあえず番組表だけでももっと詳しくわかるようになったら連絡してくれます?」

きゃん 「あ・・はい・・・」
     (もう来るな!という視線を背中に感じる)



 と、まあ、ホントはもっと長々と「あーでもない、こーでもない」とやっていたんですが、さんざん相手していただいたので、名前と電話番号教えて帰ってきたんですが、あれからもう5年以上たつかなあ。なんの連絡もありませんねえ。

 えーと、あともうひとつは2年ほど前に今度は夜スカパーから電話かかってきまして、若いねーちゃんの声で「今回ご契約いただきますと特典がなんたらかんたら・・・」なんて攻めてきたのですよ。
 で、一通り聞いてやったあとで「ところで、ピンク・フロイドって知ってます?」と聞いたのですね。 「存じ上げません」というので、まあ無理だとは思ったんですが「その近くにピンク・フロイド知ってる人いたら電話代わってもらえます?」と言ったら、しばらくして名前だけは知っているような中年っぽい男の人が出てきたのですね。
 それで、例によってスカパーでは「これこれこういった映像などの放送予定はありませんか?あれば今すぐにでも入会するんですがね」と言ったら、今度は制作担当(このへんど忘れ)のまだ20代と思われるような元気そうな男の人が出てきて、「私もピンク・フロイド大好きです!」なんて言うのである。
 うれしくなってしまった私は「民放も洋楽番組がなくなっちゃって、たまにあってもフロイドなんかやらないし、ホントにまったくまあ、なんだか・・・」などと言う話から、


スカP 「ピンク・フロイドの放送予定はありませんが、ドリーム・シアターなんかどうですか?」

P 「あ〜、だめだめ」

スカP 「プログレっぽくて自分は好きですが」

P 「いやあ〜、そういうの聴くんだったらボストンでも聴いていたほうが・・・ねえ」

スカP 「あ、ボストンもいいですね」

 なあ〜んて、最初の勧誘はどこへやら、30分ほどフロイドを交えて70年代ロックの話などして「それじゃねえ〜」などと言って電話を切ってしまいましたがね。はい。

 ええ、これでおしまいなんですけど。

☆            ☆             ☆

2001/11/18 



 

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最終更新日 : 2001/11/19.