『ロジャー来日・番外編』
実に30年振りの来日、そして、私にとってはもちろん初のロジャー体験はなんだかんだと言いながらも十分に楽しませてもらうことができました。
そしてもうひとつうれしかったのは、コンサートを通じて沢山のフロイド、ロジャー・ファンとお会いすることができたことであります。実は、この「番外編」は書く予定はなかったので、細かいところまでは良く覚えていないのでありますが、思い出しながら少しでもここに書きとめ楽しかったみなさんとの交流もここに残しておきたいと思います。登場してくださるみなさんの許可は得ておりませんが、フロイドを愛するみなさんは心の広い方ばかりなのできっと笑って許してくださることと勝手に思っております。
『3月28日・木』
コンサートが始まるのは夜7時。開場は6時なので、「ま、16時36分の新幹線で行けば十分間に合うだろう」と思っていたが、いてもたってもいられず、16時01分の新幹線に乗ってしまう。
そんなもんで、5時ちょっと過ぎにはコンサート会場である東京国際フォーラムに着いてしまった。もちろんここに来るのは初めてである。というか、私はこれまで国内では88年のフロイドと、92年、96年のELPと、3回しかコンサートを見ていないやつなのである。
コンサート前の会場周辺の写真など撮りたかったので、少しくらい早くてもいいだろうと思っていたのだが、会場前には「Hall A ロジャー・ウォーターズ 日本公演」というなんとも素っ気ない看板がひとつあるだけで、ホントに今日コンサートがあるんかいなといった感じで、「これじゃ記念写真も撮れねえじゃん」とちょっとがっかりいたしました。もっと目立つデカイ看板でも置けば知らなかった人も「えっ、ロジャーのコンサート?」なんつって足を止め、当日券ももっと売れたような気がしたんですがねえ。ま、会場周辺はけっこうきれいに整備されていたので、美観上の問題もあるのでしょうなあ。
会場前のアーケードの下に何ヶ所かあるベンチには、これはもういかにも「私もロジャー見に来ました」という感じの方々があっちこっちに沢山おりました。
私もそのひとつに腰をおろし、ぼけっとタバコなど吸っているところへKENさんよりTELあり。「えー、今国際フォーラムの前に来ました。どこにいますか?」「え〜、今ホールBの前です。そのまままっすぐこちらへ歩いてくれば・・・ああ、見えました」と、久しぶりの再開。「いやあ、どうもどうも」などと、いつもと変わらぬ挨拶を交わしたあと、かねてよりのメールの打ち合わせ通り軽い夕食などをそのへんの適当な軽食喫茶に食べに行く。ここで、某バンドの某音源などいただき、何も持ってこなかった私は恐縮してしまう。
ふたたび、国際フォーラムまで戻り6時40分ころ中に入る。まずは、グッズ売り場に直行。ここでブタTシャツを3枚も買ってしまう。パンフレットも買ってホール内に入り自分の席に行くとすでにエンブリオさんは来ておりました。しかし、グリーンイズザカラーさんはまだ来ていない様子。
演奏が始まって15分くらいたったところで、やっとグリーンイズザカラーさん登場。別にチケットを買ったのにその席がエンブリオさんのすぐ隣とはなんという偶然か!神様も粋なはからいをするもんです。 かくして、初日は前から5列目に老師、説法師、グリーンさんと私の4人が並んでしまったというすばらしいセッティングとなりました。しかし、やはりうしろのほうで見るよりも前のほうが力が入ってしまいますね。とくにグリーンさんが一番張り切っておりました。
コンサートのあとは軽く一杯ということになり、適当な居酒屋に入りまずは「ではでは」などと乾杯。まあ、こうなるだろうと思っていたので新幹線の切符は片道しか買わなかったのですよ。ここでも、グリ−ンさんが「ロジャー、すてきぃ〜」などと目をハートマークにして騒いでいたほかは何を話していたのかよく覚えていないのですが、「今日、演奏した中では何が一番良かったか?」という話題では、やはりみなさんソロ曲で「死滅遊戯」「完全真理」に集中しておりました。
いやまったく、あの「完全真理」から「奇蹟」「死滅遊戯」と続くあたりは、もうなんとも・・・などとなおも話が盛り上がるところ、残念ながら鈍行最終の時間が近づいてきた私は3人を残して先に店を出ることになってしまったのでありました。
『3月30日・土』
コンサート2日目は5時開演、4時開場なので、この日は14時39分の新幹線で行く。3時50分ころ会場に着いたが、エンブリオさんは今日も仕事ということでまだ来ていない様子。
4時ちょっと過ぎてみんなが入り口に並び始めたので、一番うしろの列についたところで、はなみずきさんからTEL。例によって「今、どこにいますか?」「ホールCの前です」「あ、じゃそのまま歩いてきてください」などと言いながら列から離れ、はなみずきさんとも久々の再開。お会いするのはこれが2度目だが、もう何年も前から何度も会ってるような感じがして、「いやあ、どうもぉ〜」などとなれなれしく挨拶してしまう。失礼なやつですんませんでした。
今日は34列目だが、この日はエンブリオさんは先に来ていたかどうか覚えておりません。チケットはエンブリオさんに頼んだので席は3日間ともエンブリオさんの隣でありました。はなみずきさんは47列目とうしろのほうだったが、機材に席を占領されてしまい、22列目になったと喜んでおりました。
今日の公演後は「ちょっと一杯」ではなく本格的な飲み会というか、オフ会になったが、場所をセッティングしてくださったエンブリオさんにはいつものことながら、感謝感謝であります。次の日用があるので早く帰りたいと言っていたはなみずきさんまで引き留めて来ていただきまして、このへんもすまぬすまぬであります。オフ会には、今日コンサートに来られなかったMIBさん、KENさんにも来ていただきまして、こちらも感謝であります。
ここでは、またまたはなみずきさん、グリーンイズザカラーさんからプレゼントなどいただきまして、またまた何も持ってこなかった私はいやなんとも「すまぬすまぬ」と言うばかりであります。
しかし、男性4人の中に混じり、はなみずきさん、グリーンイズザカラーさんの女性お2人が一番フロイド、ロジャーへの思いを熱く語っていたようで、もうこのへん私などはタジタジでありました。次のフロイド来日(って、いつだ?)の際も是非ご一緒していただきたいものであります。
また、去年の「同盟全国オフ」以来、久しぶりにお会いしたMIBさんからも面白いお話を沢山聞くことができまして、やはりこの方もただものではないなあと恐れ入った次第であります。
はなみずきさんが途中で帰られたあと、時間になりMIBさん、グリーンイズザカラーさんともお別れし、老師、説法師、導師の3人は今度は新宿の「原子心母」へと向かうのでありました。
「原子心母」に着いたのは何時頃か忘れてしまいましたが、ここでさやさんも交え「ああだこうだ」とまたまた音楽話に花を咲かせ、最後は強引にフロイド・ネタに持っていき、普段店内では流れないような 『鬱』までかけさせてしまいました。コーラだけで閉店までねばってしまい、さやさん、どうもすみませんでした。そして、どうもありがとうございました。
このあとは、KENさんはバンドの練習があるというので帰りましたが、エンブリオさんは始発までまだ間があるというので、今度は24時間営業のような喫茶店に入り、またまたここでP談義などしてしまうのでありますが、私のつまらんフロイド話にいつも付き合ってくださるエンブリオさんの忍耐力も相当なものであります。しかも、日曜日も仕事だというのに朝までのお付き合い、感謝のしようもございません。
朝、5時半頃になり電車も動き始めたということで、新宿駅でエンブリオさんと別れ、私はとりあえず駅構内の適当なところを探し仮眠に入るのでありました。
『3月31日・日』
と言っても、昨日「原子心母」に突入したあたりですでに日付は変わっていたのでありますが・・・
新宿駅構内のはじのほうで壁に寄りかかりうとうとしていたら、7時を過ぎて人も多くなり寝ていられなくなったので、ライブ・レポの下書きなどを始める。そうしたら、だんだん眠くなり「む、これはいかん。寝るところをさがさなければ・・・」と、公園にでも行こうかと思ったがまだまだ朝方の表は寒いので、苦し紛れに山手線に乗り、電車の中で寝ておりました(爆)。しかも、山手線3周(爆爆爆)。
11時頃ふたたび新宿まで戻り、ブート街などぶらぶらしようと思ったら、駅前歩道でペルー人と思われる外人5〜6人がフォルクローレなど演奏しながらCD即売をする用意をしていたのでしばらくここでヒマをつぶす。フォルクローレは私は大好きでありまして、本当に人の心をうつ素朴なメロディに「おお、昨日ロジャーが演ったフロイドの曲よりいいじゃないか」と感動しておりました。ま、CDは1枚持っているので買いませんでしたがね。
早く「コンドルは飛んで行く」やらないかな。「岩山の踊り」もいいなあ。これもやってくれたらいいなあ・・・などともううれしくて喜んで見ていたところへ警察官がやって来ていちゃもんつけられあえなく閉幕。「かたいこと言わねえで続けさせろー」って言いたかったんだけど、「何っ、職務執行妨害でタイホするっ!」なんて言われた日にゃあ、今日のコンサート最終日もフイになってしまうのでおとなしくあきらめました。
その後ブート店を何軒か回ったんですが、めぼしいものはなかったので、「beatleg」と「GOLDWAX」だけ買い、またまた国際フォーラムへ戻る。
今日も5時開演と休みの日は始まるのが早い。4時ちょっと前にエンブリオさんと合流したので、開演 まで近くの喫茶店でアイスコーヒーなど飲みながら、またまた「Pがどうした、こうした」などと始めてしまう。エンブリオさんは他にもいろいろ聴いておられるので、どんな話でもできるのだが、私がフロイド以外はほとんど知らないという困った君なので、いつもPネタばかりで本当に申し訳ないと思っております。
会場入りしたあと、まだまだロジャー・グッズを買いたかったのだが、もう愛用の手提げ紙袋は28日に買えなかったグッズを昨日買ったのと、みなさんからいただいたプレゼントでパンパンになっていたので泣く泣くあきらめました。しかし、今思うとやっぱりブタTシャツは2個づつ買っておくべきだったよなあ・・・。とりあえず邪魔にならないようなピンバッジだけ2個買いました。ぐふ。
今日、最終日の席は17列目。ちょっと右寄りだが悪くはない。その斜め右前にはこれまで来られなかったMIBさん。斜め左前には、こちらは東京全部のグリーンイズザカラーさんがいる。やはり、グリーンイズザカラーさんの熱狂ぶりはうしろで見ていても相当なものでありました。もし、最前列だったらロ ジャーの次のアルバムの何かのヒントになったかも・・・(爆)
この日はウラBBSに来てくださる方が何人も来ていたのですが、他は誰ともお会いできなかったのが
残念でありました。でも、あまりにもおっさんなのでみなさん会わないほうが良かったかも・・(爆)。
公演後は雨が降っていたにもかかわらず、またまた軽く一杯になってしまう。老師、MIB爺(って、オメエにだけは言われたくねえぞっ!)に加え、帰ろうとするグリーンさんまでまたまた引き留めてしまいました。
例によってみなさんが一杯やってるのに私だけラーメンなどずるずるすすりながら、「いやあ、なんだかんだと言いながらもまあ良かったですよねえ。はあはあ、ずるずる、ずず〜〜っ」などとロジャー談義は果てしなく続いていくのでありますが、とくに今日はMIBさんの隠しどりの話が面白かったですね。
なおも話は盛り上がり続いていくのでありますが、明日は私も仕事だし、今なら新幹線の時間に間に合うので、「では今日はこのへんで・・・」と帰ろうとした時に突然後ろから「○○さん!」とエンブリオさんを呼ぶ声。
それはNさんというエンブリオさんのフロイド・ファンの旧友で、やはりロジャーを見た帰りとかで、実に久しぶりの再会とのこと。恐ろしい偶然である。実は私は雨が降っていなかったら28日の帰りに寄った店の寿司がうまかったので、またそこへ行きたかったのだが雨でそこまで行けなかったということもあったが、これはもうロジャーが引き合わせたとしか言えないような出会いに感動しました。
ここでエンブリオさんが「私は残りますが・・・」と言うので、「それじゃ私も新幹線はあきらめて鈍行最終で・・・」などということになりMIBさん共々またまた延長になりましたが、さすがにグリーンイズザカラーさんはここで帰られました。
それからはN夫妻と5人で、またまた「よく飽きないなあ」というくらい「フロイドがああだこうだ」と1時間ほど喋りまくってしまいましたが、突然の乱入、大変失礼いたしました。それにしても、25年間フロイドの話などできる人がいなかった私とくらべて、昔から素晴らしい友人のいたエンブリオさんが本当にうらやましく思えました。感動の再会に「乾杯!」であります。
今日はもうとことん付き合いたいという気分でしたが、鈍行最終の時間も迫り、後ろ髪を引かれるような思いでMIBさんと店をあとにしたのでありました。
ロジャーが日本に来てくれたおかげで、この3日間沢山の方といろいろな面白い、楽しい、懐かしい話ができました。お会いしてくださったみなさんに心より感謝申し上げます。
とくに、土、日と仕事だったにもかかわらずお世話いただいたエンブリオさん。3日間ともお付き合いいただいたグリーンイズザカラーさん。本当にどうもありがとうございました。
またいつかどこかでお会いしましょう。
ということで、これは書くはずではなかったので、なんだか支離滅裂にドタバタと書いてしまいましたので、なんだかよくわからなかったと思いますが、最後まで読んでくださったみなさんにも「ありがとう」であります。つまらなかった人、ごめんなさい。
☆ ☆ ☆ 2002/04/03 |