Bob James


 ボブ・ジェームスを聴き始めたのは、ELP解散前後だったと思う。フロイドもあまりアルバム出さないし、今更クリムゾンやイエスのアルバムを揃えようと考えるほどプログレに対する執着も薄らいでいた時期だった。
 そんな中、フュージョンに興味が持ち出した頃だが、何かおもしろい音楽はないだろうかと探していたときに、レコード屋で発見したのが「タッチダウン」というアルバムで、いわゆるジャケ買いというものである。
 何故だか妙にはまってしまって、遡ってアルバムを揃えたり、新作が出るのを待って手に入れたり・・・、このあたりはELPに対するはまり方と似ている気がする。コンサートへも2回ほど出かけ、80年代後半まではボブ・ジェームスを中心に聴いていたのであるが、その後、何故だか音楽そのものを聴かなくなってしまい。ボブ・ジェームスの新作も当然買わなくなってしまった。多分、子供のことや家庭のことで音楽を聞く余裕がなかったのだろう。
 とりあえず「1」から「12」までを掲載。続きはそのうち…。
 ※「A−1]等のアルバムの曲目については、LPのもの。

ONE
1974


A-1. Valley Of The Shadows (9:42)
A-2. In The Garden (based onPacheibel's "Canon in D") (3:07)
A-3. Sourelo (3:35)
B-1. Night Of BaldMountain (5:51)
B-2. Feel Like Makin' Love (6:39)
B-3. Nautilus(5:05)
 アルバムのタイトルを見ればボブ・ジェームズのファースト・アルバムのようであるが、実はこれ以前にも多数のアルバムをプロデュースしたり、ミュージシャンとして参加しているものがある。これは「CTI」レーベルからの初リーダー・アルバムである。参加ミュージシャンは、ゲーリー・キング(ベース)、スティーヴ・ガッド(ドラムス)、グローヴァー・ワシントン・ジュニア(サックス)など総勢37名である。
 A-2の「イン・ザ・ガーデン(涙のカノン)」とB-1の「はげ山の一夜」は、クラシック曲のジャズ化は聴き所。アルバム全体としては、金管のオケが目立ち過ぎる感じもするが、オーケストラの使い方が抜群だと思う。



TWO
1975


A-1. Take Me To The Mardi Gras (5:49)
A-2. I Feel A Song (In MyHeart) (5:27)
A-3. The Golden Apple (7:21)
B-1. Farandole (L' AriesinneSuite #2) (8:24)
B-2. You're As Right As Rain (5:29)
B-3. Dream Journey(5:57)
 このアルバムの聴き所はB-1の「ファランドール(アルルの女組曲第2番)」だと思うが、他にもサイモンとガーファンクルの「夢のマルディ・グラ」などを取り上げている。参加ミュージシャンはゲーリー・キング(ベース)とスティーヴ・ガッド(ドラムス)でリズム隊を固め、エリック・ゲイル(ギター、ベース)、ヒューバート・ロウズ(フルート)など47名。


THREE
1976


A-1. One Mint Julep (9:05)
A-2. Women Of Ireland (8:01)
B-1.Westchester Lady (7:25)
B-2. Storm King (6:33)
B-3. Jamaica Farewell(5:23)
 グローヴァー・ワシントン・ジュニアをゲスト・ミュージシャンとして迎え、ゲーリー・キング、ステーヴ・ガッド、エリック・ゲイル、ヒューバート・ロウズというおなじみの主要メンバーでがっちり固めている。B-3の「さらばジャマイカ」はおなじみの曲。ジャケットはプリズムをデザインしているのだが、何となく「狂気」に似ている。3・・・三角・・・プリズムなのかどうかは知らない。


FOUR
1977


A-1. Pure Imagination (5:24)
A-2. Where The Wind Blows Free (6:45)
A-3.Tappan Zee (6:52)
B-1. Night Are Forever Without You (6:27)
B-2. TreasureIsland (6:16)
B-3. El Verano (4:57)
 BJ4・・・「ボブ・ジェームス4」ということ。主要メンバーはお馴染みの顔ぶれ。今回はややブラス・セクションの人数が少なくなっているが、要所、要所は金管で引き締めているところは、さすがボブ・ジェームスといったところか。
 本アルバムを発表した後、CTIから独立し、自らのレーベルTappanZeeを設立、CBSに移籍する。その後CTIから初期4枚を自ら買取り、タッパン・ジー/CBSから発売されることになる。なお、CBSからの再リリースにあたっては、ボブ自らがリミックスしており、CTI盤とCBS盤を聞き比べると、何らかの違いがあるのかも知れないが、自分が持っているものはすべてCBS盤である。


HEADS
1977


A-1. Heads (6:40)
A-2. We're All Alone (5:32)
A-3. I'm In You(6:47)
B-1. Night Crawler (6:17)
B-2. You Are So Beautiful (6:50)
B-3.One Loving Night (5:48)
 CBS移籍第一弾。通算5枚目のアルバムである。そういう訳で、ジャケットは5セント硬貨(HEADSはその愛称)である。さすがに5枚目となると、これぞフュージョンというサウンドに仕上がっている。


TOUCHDOWN
1977


A-1. Angela (Theme From "TAXI") (5:44)
A-2. Touchdown (5:43)
A-3. I WantTo Thank You (Very Much) (7:12)
B-1. Sun Runner (6:17)
B-2. CaribbeanNight (9:25)
 ELP解散後にレコード店で、ジャケ買いしたものがこれで、いうなればボブ・ジェームスとの出会いである。これより前のアルバムは遡って購入したもの。6枚目のリーダーアルバムで、タッチダウン・・・つまり6点入る・・・アメフトということである。アール・クルーのアコースティック・ギターが実に心地良い。


LUCKY SEVEN
1979


A-1. Rush Hour (6:39)
A-2. Blue Lick (5:31)
A-3. Look-Alike (5:30)
B-1.Big Stone City (5:42)
B-2. Friends (4:41)
B-3. Fly Away (6:44)
 ラッキー・セブン・・・七星てんとう虫・・・。さらに、見開きの裏のジャケットには6匹のてんとう虫・・・合計七匹。単純明快、7枚目のリーダー・アルバム。


H
1980


A-1. Snowbird Fantasy (7:04)
A-2. Shepherd's Song (6:41)
A-3. Brighton ByThe Sea (5:36)
B-1. The Walkman (6:17)
B-2. Thoroubred (7:22)
B-3.Reunited (5:43)
 「H」はアルファベットの8番目・・・ホットドッグの頭文字は「H」。つまり、8枚目のアルバムである。これは1曲目の「スノウバード・ファンタジー」がお勧め。


SiGN OF THE TIMES
1981


A-1. Hypnotique (5:46)
A-2. The Steamin' Feelin (5:38)
A-3. EnchantedForest (5:29)
B-1. Unicorn (9:00)
B-2. Sign Of The Times (5:35)
B-3.Love Power (5:28)
 「?」マークは9のサイン。その秘密はジャケットの内側に…。


HANDS DOWN
1982


A-1. Janus (5:49)
A-2. Roberta (6:48)
A-3. It's Only Me (5:13)
B-1.Spunky (6:57)
B-2. Macumba (5:12)
B-3. Shamboozie (5:16)
 ボブ・ジェームス10枚目のリーダーアルバム。ジャケットの秘密は自分で考えてね。また手の骨格写真の中にもある数字が隠されているが・・・。タッパン・ジーで○枚目という意味もある。


FOXIE
1983


A-1. Ludeig
A-2. Calaban
A-3. Fireball
B-1. Zebra Man
B-2. Miranda
B-3. Marco Polo
 ジャケットの秘密は前作同様、指の数?。それともタイトルの「FOXIE」?、 この頃になるとシンセサイザーが目立つようになってくるが、どこから聴いてもボブ・ジェームス・サウンドである。ただ、このあたりから電子音が耳につきだして、あまり聴かなくなっていった。これ以降に買ったアルバムは惰性だったと思う。フュージョンそのものに飽きてきたこともあるだろう。


12
1984



A-1. No Pay, No Play
A-2. Courtship
A-3. Moonbop
A-4. I Need More OfYou
B-1. Ruby, Ruby, Ruby
B-2. Midnight
B-3. Legacy
 見ただけでわかる「12」枚目。2曲目の「コートシップ」はロス五輪のバスケット・ボールの公式テーマソングである。タイトルもジャケットも何のひねりもない。


その他のアルバムについては省略する。