Part.1(「第1回」〜「第10回」)

【第1回】 「洋楽雑誌について」Part1

 本屋さんの音楽雑誌コーナーに行きますと、さまざまな洋楽雑誌、情報誌が並んでおります。私なども各種発売日とはいかないまでも、休みの日には何軒かハシゴしまして、立ち読みなどしているのでありますが、ここでひとつよくないことがあります。それは、そこで立ち読みしているやつというのはほとんどが若いあんちゃん、ねーちゃんしかいないということであります。そこにむさいオヤジが一人割り込むようにして、「BURRN!」などを手にしている姿というものは、自分でも「ちょっとなぁ・・・」という感じで「恥ずかしい」という気もいたします。
 私としましては、そこまでして読みたいという記事はないのですが、唯一、各雑誌に2〜3ページづつ載っている「アーティスト・ニュース」が、若いもんの中に混じっている己の姿よりも気になってしまうんですね。どこかに「ピンクフロイド始動」とか「レコーディング開始」なんていう記事でも載っていないかと、ただそれだけが見たくて、次の雑誌、次の本屋・・・と、いうふうにそのへんウロウロしているというのが、休日の必勝パターンであります。
 しかし、どこをどう探してもそのようなニュースが落ちてるはずもなく、「日本の洋楽雑誌業界は一体何をやってるんだあ!」などと月に向って叫んでみても、「活動してないんだから、何もあるわけないじゃん」などという声がどこからともなく聞こえてきて、「それもそうだなぁ」と不確かに納得してしまうという今日このごろであります。
 が、しかし、話はこれからであります。
 と、いうことで、Part2につづきます。

  尚、更新、掲載は不定期です
  もしかしたら、不評でこれ1発で終わってしまうかも・・・

1999/09/26



【第2回】「最近買ったBootleg CDについて」

『Live In Montreux 1971』(2CD)

  「エコーズ」はわりとゆったりとした演奏でとくに悪いとは思わないが、私の大好きな7分を過ぎたあたりからのフレーズがちょっと迫力に欠ける。「ユージン、斧に気をつけろ」はどのブートを聴いてもだいたい同じようです。この曲だけは「これはだめだあ」というのはあまりないようです。あとはロジャーがどう叫ぶかで決まっちゃいますね。今回の叫びはイマイチかな・・。「原子心母」は30分、「神秘」は20分というロング・バージョンですが、どうも間延びした演奏でいけません。すでにオリジナルが出たあとで完成されてるはずなんですが、この時はどうしちゃったんでしょう。わりと音が良いのと値段が安かったので、まぁ文句はないです。

『Thunder And Lightning 』 (1CD)

 1988年の東京公演。収録日は不明だが3月2日ではない。高音がちょっと気になるが音は良い。FLOYDの場合、日本公演とはいえ手を抜いていなかったのでどれも演奏状態は良い。ただ惜しいことに1CDなので収録されていない曲も多数あり、聴き所である「コムフォタブリー・ナム」の後半のギター・ソロが途中で終わってしまうのがなんとも残念。「ラン・ライク・ヘル」も未収録。2CDで完全版が出るのを望む。

『a night in Italy』 (2CD)

 9月13日、トリノでのライブ。イタリア人は陽気なせいか最初から歓声、手拍子、唸り声と忙しい。
 「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール・パートU」では録音している隣のオヤジがうれしそうに一諸に歌ってしまうのである。音、演奏ともに良く、これは買って良かった1枚(2枚組だけど・・・)。

『FRANCE 1994 』 (2CD)

 9月11日、リヨンでのライブ。これは珍しく『狂気』完全版の日ではないが、オープニングが一部では「クレージー・ダイアモンド」、二部で「天の支配」を演っている。1曲目から歓声がちょっとやかましいが、音は良い。2曲目の「幻の翼」の間奏の時、レーザー光線が全開になるのだが、この時涌き上がるひときわ高い歓声のところなど何度聴いてもゾクゾクしてしまう。
 サポート・メンバーの力によるところが大きいとはいえ、「吹けよ風呼べよ嵐」などはオリジナルや70年代のブートよりも最近の演奏のほうがはるかに好きである。「ラン・ライク・ヘル」のイントロのギターもかっこいい。これは大満足。

『WALLIVE 』 (3CD)

 演奏が4月、ナッソー・コロシアム。というのを見た時「はて、4月にはやってないはずだが・・・」と、思ったが、試聴させていただいた「ラン・ライク・ヘル」があまりにもかっこよかったので思わず買ってしまった。
 ウチに帰ってしみじみ聴いたところ、どうも聴いたことのあるフレーズが出てくるのでよく見たら、ナント!すでに所有しているアールズコートでの『LIVE WALL 』(2CD) と同じ音源でありました。さらに、この日晴山さんからいただいたブート・カタログにもちゃんと「同じ音源である」と書いてあるではないか!いやあ、これは大失敗でありました。でも、ライブの最後で壁が崩れている貴重な写真のジャケットだったので「ま、これだけでも価値あるよなあ」なんて自分に言い聞かせるのでありました
 。

『WALL POWER 』 (2CD)

 2月28日、NYでのライブ。(って、なんか自信なくなってきた・・・)これはいいです。『THE WALL 』のライブ・ブートでは一番音が良いのではなかろうか。2枚組なのに3枚組より値段が高かっただけのことはありました。「ラン・ライク・ヘル」が始まる前にロジャーが「なんとかかんとか、あはぁ?」なんて言うんですが、私はここのところが好きです。

『DOCKLANDS ARENA 4/7/89 』 (2LP)
 ロンドンでの「鬱ツァー」終盤のライブ。このツァーのブートはけっこうあるのでパスしようと思ったが、ジャケットに「FM用プロモーション」というようなことが書いてあったので、これは音がいいんだろうと買ってしまったが、これまたつまらんものでありました。だいいち、音がこもったような感じでひとつも良くない。さらに曲のほうも途中でフェードアウトしてしまうという、最悪のブートでありました。
バーロー、ン千円返せ〜〜!

『PINK FLOYD 1967 THE FIRST 3 SINGLES 』 (1CD)

 デビュー当時の初期3枚のシングル盤のA面B面を集めた1枚。これはなんと、紙ジャケである。しかも正規盤。イギリスにも紙ジャケってあったのね。ちなみに、これは聴いてないです。


 と、まぁそんなわけで今回もいろいろ買ってしまった。まだ買いたい物もあったのだが一度にこれ以上買ったりすると趣味の域を越えてしまうので、とりあえずやめておきました。今回はハズレもあったが、これはFLOYDのBootleg を執拗に買い続けている大バカヤローの宿命である。それを補ってあまりある成果に今回も満足でありました。

次もまた行くぞお〜〜!

1999/10/07



 【第3回】「最近買った Bootleg CDについて Part 2 」

『ATOM HEART MOTHER CDLLECTORS EDITION 』 2CD

 昔のプロモーション用をブートCDにした物。最初はそうとは知らずに金色なので「ややっ、これは噂のゴールドCD?」と思ったがブートなのでただ盤面が金色というだけのシロモノであろう。CD−Rディスクにもゴールドがあったような気もしたが・・・QUADRAPHONIC TRACKSと銘打たれたDISC1は『原子心母』のLPでいうA面B面全曲が収録されている。最初聴いた時、オリジナルとまったく同じなのだが、なんか音に迫力があるので「これは何だ?」と思ったのだが、車で聴いていたのでよくわからず、ウチに帰ってきてしみじみと見たら、どうもこれは4チャンネル用の音らしい。昔の4チャンネルLPのプロモ用テープをCDにしたものらしいが、この場合4チャンネル・システムで聴くと効果があるのだろうか?よくわからないがスピーカー2台で聴いた場合、音の良い悪いはわからないが、なんか迫力があるような気もする。
 DISC1の最後にもう1曲「原子心母」が収録されている。1970年のBBCライブとしか書いてないが、これがライブにしては非常に音が良く完成度も高くオリジナルそのままなので、最初聴いた時はレコーディングしたけどボツになったものかと思ったくらいだ。最後に拍手が入っているのを聴いてまたまた「やややっ」と思ってしまった。これはすごい。
 ALTERNATE TRACKS のDISC2は同じく『原子心母』アルバム全曲で、これは通常盤とおなじだが、おまけが2曲入っている。「でぶでよろよろの太陽」と「イフ」の70年BBCライブである。このへんはあまり真剣に聴かなかったのでなんとも言えないが音はいいです。
 それで、これは買う価値があるかというと、4チャンネル・システムがあれば試しに買ってもいいのではないかと思うが2CDにしてはけっこう高かったのでなんとも・・・ただ私としてはあれほど完成度の高い「原子心母」のライブというのは初めて聴いたので、こりゃめっけもんでした。ただ、限りなくオリジナルに近いので人によっては面白くないかも・・・。

『ANTHOLOGY U』 2CD

 A COLLECTION OF RARE TRACKS 1967-1973 というサブタイトルがついた今年出たブートである。サブタイトルの年数どおり、そのあたりのこまかい曲がDISC1に13曲、DISC2に11曲収録されている。ライブ音源はひとつもなく全部デモ・バージョン、セッション・バージョン、BBC音源、未発表曲などである。『shine on 』のボーナスCDでしか聴くことのできない「青空のファンタジア」のシングル・バージョンも入っている。マニアにはたまらないブートかもしれないが、どうも私はこういうのはあまり好きではない。『U』というからには『T』もでているんだろうと思うが、どうもこのジャケットは何かで見たことがある。ハダカのねーちゃん6人の背中にアルバムのジャケ絵が描いてあるやつです。なんだったかなあ・・・

『ON THE TURNING AWAY 』 1CD

 これは11年前に新宿で買った12インチシングルのCDである。当時はブートかと思っていたが、正規盤らしい。アナログではA面が「現実との差異」(この邦題はいかがなものであろうか・・・)、B面が「ラン・ライク・ヘル」と「現実との差異」のライブ・バージョン。この87年のアトランタでのライブがいい。とくに「現実との差異」は最高の演奏である。

『THE DARK SIDE OF THE MOON 』(ORIGINAL MASTER RECORDING ) 1LP

 さて、『狂気』である。しかも ORIGINAL MASTER RECORDING である。通称「モービル」というらしい。私は柏ではみるさんからお聞きするまでこんなものがあるとは思わなかった。そういうのが存在するという話をしながら行った中古屋で見てしまったのである。店のオヤジも「これはもう、CDよりも音がいいという・・・」などと言うのである。しかもプレミアがついてけっこうなお値段である。最初は、ゴールドCDも買わなかったくらいだから「ま、これはいいか」なんてちょっと遠ざけておいたのだが、どうも気になる。なんたって『狂気』である。やっぱり気になってあとで買いに行ったらもうなかった、ということになると大騒ぎしながら日本中駈け回ることになるぞなあ、って、ここまで考えたらもうおしまいですね。おそらく私などが聴いてもその良さ、違いはわかるまいと思ったのだが、とうとう買ってしまったのである。自慢じゃないが私はちょっと騒がしいところだと携帯電話が呼んでいてもわからず、はみるさんに「携帯、鳴ってますよ」といわれてしまうくらい耳が、悪くはないが、まぁあまり良くもないのである。しかし、くどいようだがこれは買っておかないとあとで絶対後悔するような気もしたのである。勝負してしまったのである。「他に勝負するものがあるだろうが」と言われそうだが、FLOYDの敵はやはりFLOYDしかいないのである。
 さて、それで聴いてみてどうだったか、というと想像通りよくわからなかった。最初の心臓の音からしてなんかおかしいのである。リアルだが迫力がないのである。これが本当の音なのだろうか?「生命の息吹き」のイントロ、「走り回って」のこまかい音などはCDよりもはっきりしてるかな、という気もしないでもないが、誰が聴いてもわかるというほどの音の違いというのは感じられなかった。
 と、いうことで残り時間あと僅か、結論である。こう言ってしまうとミもフタもないが、結局これは俗に言うマニア向けのレコードであって、私のようなうすっぺらなファン、音を聴き分ける能力のない者、ミニコンポに毛の生えたシステムしか持っていない者は買ってはいけないレコードだったのである。これからはこういうものには手は出さないようにしよう、というのがわかっただけでも価値があったかも知れない。なんかへんな言い方だけど、そうなのである。FLOYDで勝負して、FLOYDに負けてしまったのである。

 教訓
 これからは、こういったLP,CDを買うのだったらまだ聴いていない音源を収録したブートを買ったほうがいいような気がするので、これからもますますブート購入に拍車がかかりそうである。って、これじゃぜんぜん教訓なってないかあ・・・・・

  最後まで読んでくれた人、ありがとう。
  

1999/10/14 



【第4回】洋楽雑誌について Part2

 洋楽雑誌といっても私のほうの田舎の本屋には全部揃っているはずもなく、となり町まで遠征すること もたびたびなのだが、それでも全部見られる訳ではない。それでも言わせてもらえば日本の洋楽雑誌業界はFLOYDを軽視しすぎてるのではないかと思うのね。「そりゃあんた、活動していないんだから記事にもならへんがな」なんて言われる方もおろうかとは思いますが「だまれだまれ〜」と言いたい。
 たとえば『対』の時、私がはじめてそれを知ったのは2月20日発売の雑誌の広告である。3月末からはあれだけ大掛かりなツァーをスタートさせているのだから、93年中にも必ず何か動きがあったはず。
 『対』ジャケットの撮影をしてるとか(あれ、ホントにあの大きいのを2つ並べたらしいです)、新らしいフィルム撮りをしてるとか、ステージセットを発注したとか、スタジオでレコーディングしているとか、こういうのはイギリスの音楽雑誌なら(昔はスタジオを予約しただけで記事になったくらいだから)必ずどこかが記事にしていると思うんですよね。最近では『THE WALL LIVE 』が出るの出ないのと同盟内でも大騒ぎ(そりゃオレだけか・・・)しておりますが、それに関した記事を日本では全く見ないというのは一体なんの冗談なんでありましょう。まあ、全部見た訳ではないのでそのへん断言はできませんが・・
 日本の洋楽雑誌も特派員を派遣しているはずだから、そういうのはかなり前からつかんでると思うんだけど、どうしてそういう特ダネを日本に送ってこないのでしょうか。送ってきてもこちらの編集会議か何かの時にボツにしてしまうのでしょうか。「何、FLOYDがスタジオにいる?そんなのあとあと。こっちが先よ。ヤマちゃん○○できた?」なんて・・・見た訳ではないがどうもそんな気がするなあ・・・
 日本でFLOYDの記事が載るのはアルバムを出して、ツァーをやってる間くらいなもので、あとは何をしているのかまったくわからないというのは、ファンとしてはホントに気になるものです。
 どこかの雑誌がひとつくらい1ページの半分、いや、そのまた半分でいいから「FLOYDコーナー」でも作って毎月なにか載せるという訳にはいかんのでしょうか?「ギルモアが子供と一緒にシンプソンズを見た」とか「新作の曲作りを始めた」とか「今月は何も動きなし」とか、なんでもいいから載せてくれませんかねえ。昔、フラレたねーちゃんは今ごろ何をしてんだべ・・・?なんていうのと同じで、何をしているのかわからないというのが一番困りますよねえ。「そんなこと言ってもねえ・・・」などと言われてもいいのである。なんといってもメインタイトルは「言いたい放題」なのである。

 ちなみに私は毎月「ロッキンオン」を買っておるのですが、あいも変わらずどーでもいい記事ばかりでその目次見ただけで中身など見たことありません。これもパラパラ立ち読みでいいんですが、なぜ買っているかというと、おしまいのほうに載ってる西新宿ブート店の広告を見たいがために買ってるんですね。
 これは立ち読みするには字が小さ過ぎるのでしかたなく買って来て、ウチで虫メガネなんかで見てる訳です。ま、これも新しいブートが全部載ってる訳いではないので、最近ではほとんど参考になりませんが・・・
 昔の「マーキー」や「ゴールドワックス」のような気の利いた本はまず近くの本屋には置いてありませんし、どのみちFLOYDが載ってる数ページしか用はない訳だから注文するのも世話やけるし、まったく困ったもんです。
 なんか書いているだけでイヤになってしまったので今回はこれで勝手に終わりにします。
 すまぬすまぬ。。。

       ☆           ☆             ☆

1999/11/4



【第5回】「HPについて」 Part 1

 ところで、なぜ私がインター・ネットなどというあやしげな世界に足を踏み入れることになってしまったのかというと、話はちょうど1年前のことになります。そのころアメリカの友達が一時帰国した際、ウチに遊びに来たんですね。そこで「日本ではFLOYDに関する情報が何もない」と嘆いたところ、「インター・ネットやったらどう?」なんて言う訳です。「あれはマニア同士が集まっていろいろと情報交換とかやってるから、FLOYDのマニアもいるに違いない」なんて言うのである。
 「おお、そういう手があったか!」なんて感心して喜んだのはいいが、そのころ私はパソコンのパの字も知らなかったのである。なにやらそういう機械を用いてインター・ネットなどというものをやってるやつが世間にはいるらしい、くらいのことしか知らなくて、それは私とはまったく無縁の世界だったのである。
 その旨、友達に話したところ「ネットやるだけだったらそんなに難しくないけど」なあ〜んてまたまた言うのである。しかし、それは私にとってはあまりにも突拍子なことだったので「そうだなぁ。一応考えてみるよ」と、いったところで友達は帰ったのであるが、その日からインター・ネットなるものが気になってしょうがないのである。本屋に行ってその手の本を見ると、たしかにいろいろなことがわかるらしいのである。
 それからしばらくは「それにしてもパソコンって高いぞなァ」なんてブツブツ言いながら過ごしていたのであるが、なんとも気になってとうとう買ってしまったのである。アメリカに行ったのはFLOYDのライブを見るためだけに行ったのであるが、今度はFLOYDの情報収集のためだけにパソコンを買ってしまったのである。ほんとはあのなんというのか知らないけど画面の大きいやつがほしかったんだけど、六畳一間に足の踏み場もないほどいろいろと置いてあるので、置くところがないため買ったのはノート型でありました。
 しかし、やり方がよくわからず、こういうのでは唯一頼りになるその友達のところへ電話などかけてみるのであるが、久しぶりの帰国ということで交流に忙しく、所詮FLOYDだけでちょっとだけつながっている私などてんで相手にしてもらえず「ちっくしょお〜」なんて言いながら、それからまたしばらくはLP,CDの所有リストを作ったり、将棋、麻雀などをやって過ごしていたのであるが、慣れてきたところで「インター・ネット無料体験」などというアイコンをクリックしてしまったのである。
 と、いうわけで、私のパソコンに関する知識というのは、なんとかHPが見られて、BBSに書き込みができて、どうにかメールが使えると、いまだにその程度であるという現実をみなさんにはまず認識していただきたいと、かように思うわけであります。
  
 私にとっては「禁断のキーワード」どころか、インター・ネットそのものが「禁断の世界」だったのであるそして、そこで私が見たものは・・・・・

         ☆             ☆             ☆

1999/11/4



【第6回】「最近買ったブートについて」(Part 3)

『PINK FLOYD IN LONDON 1966-967』 with CD-ROM

 CD1枚とCD−ROM1枚の2枚組である。CDのほうは「INTERSTELLAR OVERDRIVE」と「NICK'SBOOGIE」という、例のシドがいた時代の音源でこれは今はビデオで動いているシドを見ながら聴けるのでこれだけだったらわざわざ買うこともなかったのだが、おまけのCD−ROMが気になったのである。
 それで、早速セットしてみたのであるが、どのような絵がでてくるのかという期待も空しく、出てきたのはまったくわからない英語の説明文で、適当にクリックしていったら何やらインストールされてしまい「ん、こりゃヤバイ」と思って削除しようとしたら、その説明文まで英語で出てきて削除できなくなってしまったというとんでもないものでありました。
 ジャケットをよく見ると、どうもこれでFLOYDのインタビューなどの映像がダウンロードできるらしいが、国際通話になりそうである。英語でも読めれば「こりゃ面白い」ということになるのだが、読めない文章見ても面白いどころかイライラするだけである。
 ということで、これは話のタネにしても笑われるだけのシロモノでありました。それでも、ちょっと珍しいと買ってしまうのがFLOYDファンの悲しいところでもあります。さらに黙っていればいいものを大笑いされるのを覚悟でよけいなことを言ってしまうと、これは本当に珍しいものかもしれないと思い、1枚は未開封のまま永久保存版にしようと2組買ってしまったのである。「そんなもの送ってよこすなあ!」と言われるかもしれないが、1組はパワーさんに見ていただきたいと思っております。
 というわけでみなさん、訳のわからんブートを買うのはやめましょう。(笑うなよっ)

『WHAT PINK WANT』ROGER WATERS 2CD

 12年ぶりに今年ツァーを敢行したロジャー・ウォータースのライブである。8月1日、NY、バッファローでのライブらしい。注目のセットリストはDISC1、一部の前半が『ザ・ウォール』の「IN THE FRESH 」から「NOTHER」まで。後半が『炎』『アニマルズ』から。DISC2、二部の前半が『狂気』半 分、後半が『死滅遊戯』半分である。
 1曲目いきなり「IN THE FRESH 」で幕を開けるのはかっこいいのだが、音のほうがどうもイマイチである。大音量にすると低音が割れてしまうのがいただけないが、さほどボリュームを上げなければそうでもないので音質は中の上といったところか。演奏状態はほとんど影武者バンドが演奏していた19年前のショーの時と変わらないので、あのころのブートとほぼ同じような演奏で、まあ良くもなければ悪くもないといったところである。これしか聴かないでうかつなことは言えないが特に目新しさは感じられない。
 前回のツァーでもFLOYDの曲もやるにはやったが曲順バラバラでコマ切れが多く、あまり感心しなかったが、本人も反省したのか今回はわりとまとまった構成になっており「DOGS」などもあの長い曲をちゃんとフル・バージョンで演っている。しかし、あまりにもオリジナルを忠実に再現しようとしたあまりちょっとおとなしい演奏になってしまい迫力がない。現在のFLOYDは『アニマルズ』からの曲をライブで演っていないので、どうしても77年のライブと聴き比べてしまうが、あのころの荒っぽい演奏が好
 きな私にはちょっと物足りない感じがした。もしかしたら完璧主義者と思われるロジャーはあのころの演奏があまり好きでないのではなかろうか。
 「WISH YOU WERE HERE」も演奏されたが、どうもロジャーのツァーでは観客の合唱が入らないようである。「じっくり聴いてくれ」とか言って制止したのだろうか。ロジャーならやりそうなことだ。
 一部の最後は「CRAZY DIAMOND」である。Part1からPart9まで、つまり全部演奏しているのであるが、全編26分の曲を13分にしてしまったため各パートが短縮されなんともしまりのないものになってしまっている。さらに輪をかけてギター(あのザ・ウォール・ベルリンでかっこよかった人ですね)がパッとしない。「こういうふうに演れ」というロジャーの指示によるものなのかどうかよくわからないが、どうもいけません。「おおっ」と唸ったのはイントロのシンセだけで、これは長年FLOYDと行動を共にしたジョン・キャリンの力によるものであろう。
 二部のオープニングは『狂気』である。一応、心臓の鼓動なども入れて始まるのだが完成度という点では『pulse 』よりもはるかに劣る。わざと同じように演らなかったのだろうか?「TIME」のイントロのタイコも気が抜けてるし、大好きな間奏のギターも間延びした演奏で、『狂気』完成直前のころのブートを聴いているようである。あのころだったら『狂気』がだんだんとできあがっていく過程を楽しみながら聴くことができてそれもよかったのだが、いま同じような演奏をされてもねえ・・・どうもロジャーの考えていることはわからん・・・
 が、しかしである。二部の後半に演奏された『死滅遊戯』はじつに素晴らしいのである。うまく言えないがFLOYDの曲を演ってる時よりも締まってるというか、重厚であるというか、私の好きな重苦しい雰囲気がよく出てるというか、これは拍手3回ほど差し上げたくなるような出来であります。これだったら一部で『ヒッチハイク』(こりゃ私大好きです)全部、二部で『死滅遊戯』全部、アンコールで「THE TIDE ISTURNING 」でも演ったほうがよほど良かったような気がする。
 今回のアンコールの「COMFORTABLY NUMB」も前半は心地よい気分にさせてくれるのだが、後半のギター・ソロでまたしてもがっくりきてしまうのである。ギルモアはたいしてギターが上手くないという定説があるのだからアンディさんもその気になればいくらでも同じようにできたと思うのですが、ここでもやはり同じようにしたくないというロジャーのエゴが出てしまったんですね。だからといってオリジナルに忠 実かというと、ロング・バージョンでもないのにしょうもないアドリブなんか入れたりして重さも感じさ せずに、まとまらずに終わってしまうんですね。
 というわけで、この74分まるまる収録された2枚組をもう5回以上聴いているんですが、どうもあまりいいことは書けませんでしたねえ。それじゃこれは「買い」ではなかったのかというと、決してそんなことはなく、大収穫であります。なぜかというとブツブツ文句を言いながらも、他の音楽聴くよりはこのほうがはるかに気分がいいからであります。しばらくは毎日聴くことになりますね。

『A NEW MACHINE 』 3LP

 いまごろ87年の「鬱ツァー」のライブである。しかも3LPである。さらに、もしかしたら既に持っている3LPと同じ音源かもしれないのである。それをなぜ買ったのかというと「エコーズ」を演っているからなのである。ウチにあるのはデータ不明。今回のモノもデータ不明。ジャケットとタイトルが違うが中古で安かったし同じモノだったら「このジャケットだけでも価値あるよなあ」と自分に言い聞かせようとして買ってしまったのである。それくらいこのツァーの時の「エコーズ」は貴重なのである。なんたって200回以上やったマラソン・ツァーで「エコーズ」を演奏したのは最初の5,6回だけなのである。しかし、あまりにも貧弱な演奏で、演ってる本人も「こりゃだめだあ」とか言ってやめてしまったのだと思うのだが、私はこれがけっこう気に入ってるのである。「エコーズ」1曲が聴きたくてこの3LPを買ってしまったのである。しかもCDでは出ていないのである。ちょっとしつこいか・・・
 さて、それで聴いてみてどうだったかと言うと、違う日の音源だったのである。しかし、これは喜べなかったのである。音が悪く中古だったものだからキズがいっぱいついていたのである。まあ、なんとか聴けないこともないが、演奏状態もあまり良くなくて、やっぱこりゃだめだあ〜ということになり、唯一のなぐさめであるかっこいいジャケットのみが装飾用として部屋を飾ることになったのである・・・・・
 ちなみに「鬱ツァー」のベストテイクは88年3月2日、私が見に行った武道館でのライブを収録した3LPである。

☆             ☆              ☆

 ということで、今回も言いたい放題書いてしまったが,何度も言いますようにこれはあくまでも私の感想でありまして、なかには「いや、これは最高だった」「いやいやクズですな」という意見もあろうかとは思いますが、そのどれもが正しいということを付け加えさせていただきまして、苦情メールなどが来ないようにしたいと思っております (^^;

◇             ◇               ◇

1999/11/26



【第7回】「最近買ったブートについて」(Part 4)

『APHRODITE 1971 & MORE 』 VIDEO

 これは大昔に買ったものがあるのだが、もしかしたら「画質アップしたか!?」なあ〜んて思って買ってしまったのだが、前とおんなじでありました。相変わらず最悪の画質であります。おまけの『MORE 』のほうも今まで見たような映像でありまして、パッケージの良さに騙されて買ってはいけません。でもこれ人によってはハコの写真だけでも価値ある1本であります。

『JONES BEACH NY. 8/7/1999 』 VIDEO

 1987年の「RADIO K.A.O.S.ツァー」以来、実に12年ぶりに新曲なしでツァーを開始したロジャーのブートビデオである。店の14インチモニターで視聴した時は画質はいいなと思ったのだが、ウチの29インチモニターで見たらそうでもなかった。しかし、FLOYDの他のビデオに比べるとこれはなかなか良いほうである。だが、ライブを録ってるカメラがステージ横の大写しモニターを映している時などはほとんどセピアカラーになってしまうのである。それに野外で風が吹いていたため、終始風の音が入っておりこれはちょっと聴き苦しい。あまりモニターのほうを映さずに、風の音も入っていなければこれはなかなかいいビデオである。

『Philadelphia 8/13/1999 』 VIDEO
 
 これはだめです。画質、音質共に悪くアンコールの「COMFORTABLY NUMB」の前で終わってしまうので、これはクズです。なんといってもブートの場合は完全版でなくてはいけません。視聴して「こりゃだめだあ」と思ったのですが、なぜか買ってしまったんですね。

『PITTSBURG 8/18/1999 』 VIDEO

 今回買った3本の中では一番高かっただけにこれはいいです。演奏状態も良く、今まで見ることができなかった「アニマルズ・ツァー」のアニメ映像が少し見られただけでも大収穫である。「CRAZY DIAMOND」の演奏中、スクリーンに昔のシドの写真が映った時などは、あまりシドが好きではない私が見ても胸が熱くなってしまった。これだけでも「ロジャー、あんたもやっぱりエライッ!」と言ってしまいたくなります。
 その他のステージ演出はというと、野外にしては花火が上がるわけでもなく、レーザー光線も飛び交わず、ブタも出てこなければバリライトの動きも控えめと、終始スクリーンには映像を映しておりましたが、まあ地味なほうでありました。演奏のほうはさすがにFLOYDのようなわけにはまいりませんが、それなりにがんばっておりました。一番安心して見ていられたのは、やはりソロ・アルバムからの曲を演ってる時です。つくづく「ロジャーはソロ・アーティストなんだなあ」と思っちゃいました。
 以上、これより良いビデオが出てこなくてオフィシャルでも出ないとなると、これは他の人にとってはクズでも私にとっては家宝となります。

『VIDEO ANTHOLOGY '67 - '83 』 VIDEO

 デビュー・シングルから『FINAL CUT 』までのプロモーション・ビデオなどを集めたものである。これ で画質が良ければ相当な値打ち物であるが、なんせ画質の悪さはいかんともしがたい。それでも「PIGS ON THE WING 」でブタが例の発電所の上を飛んでいる映像を見た時は喜んでしまいました。

『Echose From Osaka 』 2CD

 以前BBSで本宅のダンナが「こういうブートを見たけどどうなのか?」と言っていたのだが、まあ買う気はなかったのだが、新宿のDUで遭遇してしまい調子こんでついつい買ってしまったシロモノである。1972年3月9日、大阪公演のものらしい。あまり期待はしていなかったのだが、これがなかなかよろしいのである。音のほうもまあまあで演奏状態もそんなに悪くはない。「原子心母」が収録されていないのが残念だが「エコーズ」もそこそこ聴かせてくれるし、中古で安かったので文句はない。でも、新品で1万円だしておつりがなんぼもこなかったら、きっと頭にきたかもしれない。

『HERSHEY PARK 1999 』 2CD

 懲りもせずに今年のロジャーのツァー・ブートCDである。日付は8月17日となっている。最初聴いた時は前回の『WHAT PINK WANT 』のほうがいいかなと思ったのだが、どうもこちらのほうが良さそうである。曲によってはブートとは思えないほど音が良いし、演奏状態もこちらのほうが良い。なんといっても『死滅遊戯』の出来は最高である。観客もあまり騒いでいないので聴きやすい。こりゃオフィシャル出なくても大丈夫かな?

『Waters Gate 』 2CD

 またしても1972年の日本公演のブートである。3月6日となっているが、実際に見た人(!)の話だとどうもこれは間違いらしい。それはともかく音が悪い。試聴できるというので「エコーズ」の中間部をちょっと聴かせてもらった時はそうでもなかったのだが、これはいけません。DISC1はまるごと「狂気」で、最初の心臓の音を3分もやってじらすあたりはニクイのであるが、どうもまだまだ未完成で貴重な音源ではあるが聴いていてあまり面白くない。
 DISC2は「原子心母」「ユージン」「エコーズ」の3曲が収録されているが、これは二部のオープニングの「吹けよ風呼べよ嵐」をカットして、アンコールでやった「原子心母」を収録したものらしい。
 しかし、昔はアンコールで「原子心母」とか「エコーズ」を演っていたのだから、よく考えるとこれはすごいことですね。
  このブートでは「原子心母」の前にFLOYDと新曲の「狂気」を紹介する糸井五郎(?)のアナウンスが入るのだが、これだけでも価値があるかもしれない。

『A Great Day 』 2CD

 1994年の「対ツァー」初日、3月30日のマイアミ公演のブートである。表ジャケには何も書いていなかったのでとりあえずちょっと聴かせてもらったら、どうも聴いたことがないような気がして買ってしまったのだが、実は別のブート業者の同じものを持っていたのである。これはしばらく聴いていなかったので「ラン・ライク・ヘル」のイントロを聴き間違えてしまったのである。
 しかし、これはブートにしては豪華な見開きのジャケットで、中には26ページのカラー・ブックレットなどもついていてこれだけでも価値があります。多分「これ持ってるんだよなあ」というのがわかってもきっと買ってましたね。

☆            ☆            ☆

 と、まあ今回もまたまたいろいろと買ってしまったのだが、沢山見過ぎ、聴き過ぎで頭の中がシド状態になってしまい、正確な判断ができていないかもしれませんが、これはあとで私が「ん、あれはどんなやつだったかな?」という時にちょっと見るというのを主な目的としているので、どうかご勘弁を。
 まあ、これを読んで「おお、それじゃ買ってみっか」などという奇特(?)な人はいないとは思いますがもし、万が一「買ったけどつまらなかったぞ〜」という人がおりましたら、私が送料込みで引き取ります。但し、それは私が絶賛しているものだけですからねえ(^^)。

まあ、大半の人は途中で読むのをやめて引き返したと思いますが・・・・・(^^;

▲            ▲             ▲  

1999/12/23



【第8回】「最近買ったブートについて」(Part 5)

 『ONE OF THESE DAYS』 

 FAT OLD SUN (こういう曲はあまり好きではない)はともかくとして、ONE OF THESE DAYS はイントロの「じゃあ〜ん」というところがちょっと情けない。後半はまあなんとかいいのだが、前半は聴いていて気が抜けてしまう。ECHOES はオリジナルで7分を経過したあたりからのフレーズが好きで、ブートではいつもこの部分に注目しているのだが、テンポがやや遅めで決してノッてる演奏とは言えないがなかなかのものです。ちょっと退屈になりがちな中間部も飽きさせずに聴かせてくれるし、このバージョンで20分を過ぎたあたりからは「おお、いいぞ〜」と自然と身体でリズムをとってしまう。音がイマイチなのは残念だが、この ECHOES の演奏は好きです。
 実はこれに EMBRYO とBLUES を加えた『LAST BBC SESSION』というブートを昨年買ったばかりでありました。(^^;

 『prism』 2CD  

 「鬱ツァー」のブートCDではじめて ECHOES が収録されているものを見つけて、音質のことなど考えずに歓喜して買ってしまったものである。このツァーではオープニングに ECHOSE という構成に無理があったのか、最初の数回しか演奏されず、貧弱な演奏と酷評されたが私はこの時の ECHOES が大好きなのである。3LPの『WORLDTOUR』に収録されているほうがテンションは高いが、あれは観客がうるさすぎるのでこちらのほうが聴きやすい。オリジナルよりも短縮されてしまったのが残念なところだが、7人で演ってるだけに後半の演奏が素晴らしく、これ1曲だけで買う価値あり。
 TIME を演奏するのは12年ぶりで、ツァー当初ということもあり間奏のギターなどはイマイチである。
 COMFORTABLY NUMB の後半のギターももうちょいで時間も短い。まあ、ここへくるまでにずいぶん長いことブランクありましたからねえ。RUN LIKE HELL はノッてます。

 『THE OTHER SIDE OF THE MOON Vol.3』

 『LIVE IN EUROPE 1989』というサブ・タイトルを見て、89年のブートはあまり見かけないのでためしに買ってみたが、これもまたまた持っている物でありました。 
  7月15日、国境を超えて20万人も集まり大騒動になった例のベニスでのライブの第一部です。このブートはこれで3つ目になってしまった・・・(^^; この時はテレビでも放送されたらしいので、観客がテープで録ったものではないですね。音も演奏状態もいいほうですがCRAZY DIAMOND は Part2 までしか演っておりません。でも、これは2CDのほうだったら買っておいてもいいのではなかろうか。ただし、ONE OF THESE DAYS は演っておりません。

『SUMMER TOUR 1999』/ ROGER WATERS 2CD

 またまたロジャーのツァー・ブートです。今回は8月7日、NYの Jones Beach というところで演ったライブです。これで3セット目ともなると、もういいかなという気もしてくるのですが、これがまた買うたびにだんだん良くなってくるんですね。これだからブートはやめられません。今回が音が一番いいような気がするし、FLOYDの曲でもノッてます。COMFORTABLY NUMB の終わり方がちょっと気に入らないが、あとはまあ文句はないです。

☆           ☆           ☆

 というわけで「もうええかげんにせえ!」などと言われても「ぅいんや、つまんねえねーちゃんと酒飲んだ気になりゃあ安いもんだもんね」なあ〜んつって買ってしまうんですね。まあ、これもよく調べてから行けば同じものを買わなくてもすむような気もするんですが、なんといっても数が多すぎますね。「え−と、これは持っていないなあ。いや待てよこのデータは確かかな?」なんて、また別のサイトなんか見ながら買うもの決めていたら、それだけでジジイになってしまいますね。
 まあ、他の人が見たら「なあにやってんだか」なんて言われそうでありますが、それでも性懲りもなく威風堂々、我が道を行くPINK@(^^;であります。

☆            ☆            ☆

2000/01/10



【第9回】HPについて Part.2

 と、まあそんな訳で最初に読む人はいきなり何を言ってるのかわからないと思いますが、やっとインタ−ネットに接続してHPが見られるようになった私は、まず最初にプロバイダHPのトップページにある「検索」というところに「PINK FLOYD」と入力してみたのである。そうしたらナント!「ほんとにフロイドに関するHPなんてあるんかいな?」と、それまで半信半疑だった私はそのヒット件数1800という数字にびっくりして、「うっひゃあ、こりゃすごい!」なんて単純に喜んで毎晩夜遅くまで上から順に見ていったのである。
 が、しかし、ほとんど海外のHPで何が書いてあるのやらさっぱりわからず、とりあえず日本のHPだけ見ていくことにしたのであります。
 そうしたら、いましたいました。なんというか、彼女に「オレ、ピンクフロイド好きなんだ」なんて言っても「何それ?」なんて言われて寂しく辛い思いをしてきたと思われる連中が、まるで隠れキリシタンのごとくインターネットのあやしい世界に大勢潜んでいたのでありました。
 なおも「くわあぁっ・・・」などとつぶやきながら見ていくと「○○の△△さん、□□ありがとうございました」とか「××の件、やっとわかりました。どうもねえ」なあ〜んて、確かに情報交換らしきものをやっているのですよ。12.1インチの液晶画面の向こう側で・・・世間に知られないようにして・・・
 さらに見ていくとFLOYDの歴史であるとか、大昔日本でやったライブの想い出話とか、アルバムのの解説であるとかを、それはもうその音楽同様に難解な言葉を駆使して、もう明日からでもヒョーロンカになれちゃう、という感じで独自の世界を熱っぽく繰り広げていたのである。
 最初にそういうのを見た私は「いやあ、日本にもマニアのような連中がいたんだなあ」と、3歩ほどあとずさりをして、畏れ多くてメールも出せなかったのでありました。

 しかしながら、こういうことをほざくと苦情メールの一つや二つは来るような気もしますが、なんたって「言いたい放題」なのであえて言わせていただくと、そういうのは見ていて大変感心するのでありますが、これまでにも雑誌やP本でくさるほど読んできたのでありますね。その情熱は十分評価できるのではありますが「おお、なるほど」くらいにしか思えなかったのであります。
 しかし、それはあまりにもインターネットに期待しすぎた私のわがままであり、FLOYDの現実を見ればそれもしかたなかったというのは、すでにみなさんもご存知の通りであります。(最初はそう思ったという話でありますから「それなら自分でやれ、バーロー!」なんて怒らないでね。)
 当時、私は単純にこれから先のことが知りたくて、それまでさわったこともなかったパソコン買ってネット始めた人だったのである。しかし、それらの情報はどこにもなくちょっとがっかりした私はしばらく見るのをやめて、今度は海外のフロイド・ページに目を移していったのである。

 ちなみにそのころ、今ではもうすっかりお世話になりっぱなしの某H氏のHPも訪れており「よくああいう文章書けるなあ」と感心しましたが、BBSを見ることもなくそのうちにそんなHPがあったことな
 ども忘れてしまったのであります。Hさん、ごめんなさい。もし、あの時ちょっとでもBBSを覗いていればまた違った展開になっていたかもしれませんね。

 というわけで、次はいつになるかわからない「HPについて・海外編」であります。

☆           ☆           ☆

2000/1/24



【第10回】HPについて Part3   

 さて、日本のFLOYD関連のHPに目新しい情報はあまりないという悲しい現実にぶち当たり、ちょっとがっかりした私は次に海外のHPに目を移していったのであります。
 海外のFLOYD関連のHPといいますと、それはもう膨大な数でありまして、それまでそんなことまったく知らなかった私はそのヒット件数見ただけで単純に「ネットやって良かった!」などと喜んでしまうのでありますが、すぐに良くないことに気がつく訳であります。そうなんです。私は英語が読めないんですね。それで、何かと忙しい友達を家に呼んでちょっとばかり見てもらったところ、さすがに海外のHPといえども最新情報らしいものは何もなく(まあ、活動していないんだからないのは当然でありますが・・・)、「いつオーストラリアに来るんだ?」とか「早くブラジルにも来てくれ!」というようなファンの熱い要望ばかりでありました。しかしながら、私が見たのはほんの一部でありまして、まだ見ていない(読めない)HPには何が書いてあるのかわかりません。
 「まあ、何もしてないですからねえ」などと言いながら友達は帰ったのでありますが、それからは読めもしないのに夜遅くまで海外のFLOYDページを眺めておりまして、まあ読めないながらもツァー・デ −タ、ブート・リストなどは大変面白く、そのうちに最近10年間くらいのD・ギルモアのインタビュー記事がまとめて何本もあるのを見つけて、これなどは「わあ〜、読みたい読みたい」などと騒いでみたり
 するのでありますが、読んでくれる人はすでにアメリカへ帰ったあとでありまして、すぐまた悲しい現実にぶち当たり、がっくり首うなだれて渋茶をすする晩秋の午前2時、という状況になっていく訳であります。(えー、これは私がネット始めた一昨年の秋のことを書いているのでありますね)
 それでしかたなくパソコン買った時にくっついてきた「翻訳サーフィン」などというものを引っ張り出しやってみるのでありますが、これがまたわからない。これはもう、まったくのゼロからパソコン買ってまだ1〜2ヶ月という私のような者にはとても使いこなせるようなシロモノではなく、「パソコンについての知識ある者以外近づいてはならぬ!」という雰囲気がその用語ひとつひとつから発散されておりまして、ヘルプなど見るとよけいわからないというどうどうめぐりの果てに、これから勉強してこれ使えるようにするんだったらNOVA行って英語覚えちゃったほうが早いような気がするぞなあ、ということになっていく訳であります。まったく便利なものがありながら無知無能でそれを使えないというのは、なんとも果てしなく限りなく悲しいものでありますね。
  「それでNOVA行ったのか?」と聞かれると困るのでありますが、どうせ読んだところでたいした事は書いてあるまい、なんて勝手に思って早くもここであきらめてしまったのであります。
 それで、それからはそのへんのHPのBBSに「FLOYDに関する情報知ってるやついないかあ、いたらメールよこせ」なんて書きまくったのでありますが全く反応が無く、別のHPには「ツァー記」の原形のようなものを書いておったのですが、カウンターはいつも一桁で、あらためてFLOYDの日本での人気の無さ、知名度の低さに愕然としたのであります。

  さいわい最新ニュースのいくつかは「同盟」のパワー様のおかげでいくつか読めるようになりましたので、パワー様には深く感謝申し上げる次第でございます。
 という訳で、FLOYD関連のオフィシャル・ページだけでもなんとか読めるようにしたいというのがこれからのライフ・ワークになるような気がします。
 いやあ、相も変わらずくだらん話ばっかですんません。

☆            ☆           ☆

2000/2/14






  




さて、次はどんなお話でしょうか【y_shin】

[TopPage] [Menu] [NEXT]


最終更新日 : 1999/10/08.