【第11回】「最近聴いた洋楽について」
えー、という訳で第11回目であります。タイトルだけ見るといかにもムズカシイ音楽批評が繰り広げられそうであり
ますが、そうはなりません。そんなことはみなさんもよぉ〜くご存知ですね。
私は聴いて自分が「いい」と感じたか、自分のフィーリングに合っているかどうかしかわからないので、そんなムズ
カシイことは書けないのである。音楽とは文字通り「音を聴いて楽しむ」ものであって、自分が聴いて楽しければそ
れでいいのである。楽しければなんだって聴いてしまうのである。
さて今回は、そんな私が最近10年位の間に(トーゼン昔の曲もありますね)聴いて「お、これはいいなあ」と思っ
たのはこんな曲でありましたよ、というだけの話で、相変わらず読んでいただくみなさんには何の役にも立たないも
のであります。
ただ、それは「良かった」と言っても即座にCDを買いに走ったというほどのものでもなく、「まあ、このへんの曲が1
枚のCDにまとめてあったら買ってもいいかな」程度の「良かった」であり、さらに私はラジオを一切聞かないので、ど
れもテレビの音楽番組で見て聴いたものばかりであります。
まあ、あまり忙しくないような方にでも見ていただいて、「おっ、あのヤローこんなもの聴いていやがったのか」
とでも思っていただければそれでいいのであります。
Crazy / AEROSMITH
Love Is A Wonerful Thing / FATIMA RAINEY
Habana / KENNY G
All Alone / JOE SATRIANI
Whole Lotta Love / GOLDBUG
Dance Of Sarasbati /喜多郎
Delicated To You / SADIE
Freedom / DJ BOBO
Can't Stop Lovin' You / VAN HAILEN
I Love It Loud / KISS
Conection / ELASTICA
Zombie / A.D.A.M. FEAT AMY
Pretty Woman / VAN HAILEN
Aria /ヤニー?
Beautiful Life / ACE OF BACE
World / NEW ORDER
PhantasmV / SOUNDTRACK
Stone / RECOIL
Cotton Eye Joe / REDNEX
Don't Tell Me / VAN HAILEN
DIL LAGA YA THA / ?
C'EST COMME SA / ?
My Mind Must Be Free / UTAH SAINTS
Take Me I'm Yours / SQEEZE
I'm Sexy / REVOLTING
Night Games / GRAHAM BONETT
Got My Mind Set On You / GEOGE HARISON
ZPIG RYBCZYNSHIKI / ?
Cubik / BOBSTATE
Samrai / ?
You Could Be Mine / GUNS'N ROSES
C'est Comme Ca / RITA MITSOUKO
Zombies 2 / SOUND TRACK
Sad But True / METALLICA
The Loner / GARY MOORE
Moneytalks / AC DC
というわけで、これをカセットテープに録音してネットしながらたまに聴いたりしております。これで「う〜ん、ますま
すあいつがわからなくなった」という方もおられるとは思いますがそれでいいのです。
私自身、自分というものがよくわかっていないのであります。
☆ ☆ ☆ 2000/03/01
【第12回】「POPS 60’S 〜 70’S」
えー、というわけで今回も「なんだあのヤローこんなもの聴いていやがったのか」シリーズの第2弾です。前回は買
ってまで聴くほどのものでもありませんでしたが、今回は買ってしまったものであります。
しかも、大半が1970年代に買ったシングル・レコードです。これは今まではアナログ・プレーヤー、カセット・デッ
キを買い換えるたびに何度となくテープに録音しなおしながら聴いていたものであるが、今回ついにCD−Rに録音
してしまったのであります。
「あいつはFLOYD聴く前は一体何を聴いていたのか?」という謎がいま鮮やかに解き明かされる!って、そん
な大げさなもんじゃないですが、まあプログレ聴く前はこんなものを聴いておりました。
VOL.1
1.夢のカリフォルニア / ママス&パパス
2.花のサンフランシスコ / スコット・マッケンジー
3.朝日のあたる家 / アニマルズ
4.霧の中の二人 / マッシュマッカーン
5.涙のハプニング / エジソン・ライトハウス
6.恋のほのお / エジソン・ライトハウス
7.木枯らしの少女 / ビョルン&ベニー
8.雨を見たかい / C.C.R
9.トレイン / 1910フルーツガム・カンパニー
10.サイモン・セッズ / 1910フルーツガム・カンパニー
11.二人のシーズン / ゾンビーズ
12.ポップコーン / ホット・バター
13.恋のかけひき / ハミルトン,ジョー・フランク&レイノルズ
14.金色の髪の少女 / アメリカ
15.シンプル・ライフ / アメリカ
16.ハロー・グッバイ / ビートルズ
17.プリーズ・ミスター・ポストマン / ビートルズ
18.シュガー・ベイビー・ラブ / ルベッツ
19.さすらいのギター / ベンチャーズ
20.明日なき暴走 / ブルース・スプリングスティーン
21.ショー・ミー・ザ・ウェイ / ピーター・フランプトン
22.故郷へかえりたい / ジョン・デンバー
23.クロコダイル・ロック / エルトン・ジョン
24.男の世界 / ジェリー・ウォレス
☆
8.はシングル盤を持っていないがここに入れたかったのでCDからの録音です。
VOL.2
1.アメリカ国歌
2.カリフォルニアの青い空 / アルバート・ハモンド
3.しあわせの朝 / クリフ・リチャード
4.スタンド・バイ・ミー / ベン・E・キング
5.シェリー / フォー・シーズンズ
6.北京の55日 / ブラザース・フォア
7.モンキーズのテーマ / モンキーズ
8.抱きしめたい / ビートルズ
9.シー・ラブス・ユー / ビートルズ
10.マサチューセッツ / ビージーズ
11.シェリーに口づけ / ミッシェル・ポルナレフ
12.西暦2525年 / ゼーガーとエバンス
13.ジャイブ・トーキン / ビージーズ
14.めざせモスクワ / ジンギスカン
15.アメリカン・バンド / グランド・ファンク・レイルロード
16.ヘッド・ゲームス / フォリナー
17.ストレンジャー / ビリー・ジョエル
18.シーズ・ア・レディー / トム・ジョーンズ
19.スカイ・ハイ / ジグソー
20.哀愁のヨーロッパ / サンタナ
21.ホテル・カリフォルニア / イーグルス
22.サスペリアのテーマ /ゴブリン
☆
1.はLPからです。なぜこんなものまで入れたのかというと好きだからです。
VOL.3
1.エーゲ海の真珠 / ポール・モーリア
2.オリーブの首飾り / ポール・モーリア
3.マイ・リトル・タウン / S&G
4.グッバイ・イエロー・ブリック / エルトン・ジョン
5.ダウン・バイ・ザ・リバー / アルバート・ハモンド
6.恋する二人 / ビートルズ
7.メロディ・フェア / ビートルズ
8.ビューティフル・サンデー / ダニエル・ブーン
9.太陽は燃えている / エンゲルベルト・フンパーディンク
10.愛のテーマ / ラブアン・リミテッド
11.ジェット / ウィングス
12.哀愁のボレロ / サンタナ
13.揺れるチャリオット / エリック・クラプトン
14.空の終列車 / スプートニクス
15.ジャンピン・ジャック・フラッシュ / ローリング・ストーンズ
16.フロム・ザ・マウンテン / スタイリスティックス
17.愛のオルゴール / フランク・ミルズ
18.悲しき街角 / ローズ・キッズ
19.灰色の瞳 / ウニャ・ラモス
20.マイ・ウェイ / トム・ジョーンズ
21.青い影 / プロコル・ハルム
22.悪夢 / スティービー・ワンダー
☆
VOL.4
1.アイドルを探せ / シルビー・バルタン
2.悲しみの兵士 / シルビー・バルタン
3.そよ風にのって / マージョリー・ノエル
4.花のささやき / ウィルマ・ゴイク
5.アイ・ウィル・フォロー・ヒム / リトル・ペギー・マーチ
6.私はシャンソン / ダニエル・ビダル
7.ヴィーナス / ショッキング・ブルー
8.悲しき鉄道員 / ショッキング・ブルー
9.うつろな愛 / カーリー・サイモン
10.さよならを教えて / フランソワーズ・アルディ
11.天使のささやき / スリー・ディグリーズ
12.ミッドナイト・トレイン / スリー・ディグリーズ
13.レット・ミー・ビー・ゼア / オリビア・ニュートン・ジョン
14.そよ風の誘惑 / オリビア・ニュートン・ジョン
15.モダン・ガール / シーナ・イーストン
16.誘惑のブギー / バカラ
17.ダンシング・クィーン / アバ
18.ギミー・ギミー・ギミー / アバ
19.ハート・オブ・グラス / ブロンディ
20.二人の天使 / ダニエル・リカーリ
21.愛の賛歌 / ブレンダ・リー
☆
2.15.はLPからです。ここに入れておかないとCD化しないと思うので入れました。
3.4.はレコード、CDを持っていないので昔友達からCDを借りてカセットテープに録音したものからのコピーで
す。
14.はLPがあるのですが聴き過ぎてあまりにもひどい音になってしまったのでCDからです。
17.も持っていないので借り物をCD−Rにコピーしたものからのさらにコピーです。
VOL.5
1.ソウル・トレインのテーマ / TVサントラ
2.荒野のならず者 / スリー・ディグリーズ
3.愛はメッセージ / スリー・ディグリーズ
4.悲しき天使 / メリー・ホプキン
5.天使のらくがき / ダニエル・ビダル
6.イエスタディ・ワンス・モア / カーペンターズ
7.君のともだち / キャロル・キング
8.悲しき恋心 / ショッキング・ブルー
9.アイ・フィール・ラブ / ドナ・サマー
10.アブラカダブラ / シルビー・バルタン
11.哀しみのシンフォニー / シルビー・バルタン
12.ベティ・ディビスの瞳 / キム・カーンズ
13.チェリー・ボム / ランナウェイズ
☆
10.11.12.は同じくLPからです。カーペンターズのLPがなくなってしまった・・・
13.は持っていないので大昔FMからテープに録音したものからのコピーです。
女性ヴォーカルはもっとあるかなと思ったのですがあまりありませんでした。
以上、60〜70年代のPOPシングルはまだあるのですが、現在聴いてあまり良いと思わないものは入れません
でした。その後CDで買ったものもありますが、当時の気分を味わうためあえてレコードからの録音にいたしました。
次のCD化は80’Sにするか、LPからのお気に入りにするか、GS特集にするか、はたまた70年代邦楽アイドル
でいくか・・・う〜ん、いっぱいあるなあ。
なんといっても二昔以上も前に買ったレコードばかりですから、ジージー、パチパチも忠実に録音されております。
では、また。
☆ ☆ ☆ 2000/03/06
【第13回】「20年目の衝撃」
『ドキュメント 4・1』 3月30日の夜からBBS、メールで「『壁ライブ』出たぞ」「買ったぞ」「聴いたぞ」という同盟諸氏からのお知らせを
ありがたく拝見した私は、4月1日、あるかどうかもわからないディスクユニオン柏店に単独特攻を試みたのであ
る。
普段、休みの日は昼過ぎまで寝ているのであるが、この日は10時に起きたのである。しかし、ふとつけたテレビ
ではセンバツを放送しており、地元の作新学院が試合をしている。しかも、勝っているのである。「むむっ」なんて言
いながら、ついつい11時ころまで見てしまい、いきなり出鼻をくじかれた格好になったが「ま、いいか」なんてつぶや
きながら、とりあえず国道新4号を南に向けて愛車を走らせたのである。
途中で16号線を左折。今日は混んでいない。こいつは調子がいい、なんて快調に走るが「もし、なかったらどう
しょう・・・東京まで行くか・・・いや、車で東京は行ったことがない、オレ運転へただからなあ・・・危険だ・・・し
ゃあない、そん時は宇都宮のタワレコだ・・・待てよ、ウチの近くの駅ビルに新星堂があったな・・・そういえ
ば、昨日新星堂で買ったと誰か書いていたな・・・あそこは駐車場からけっこう歩くのであまり行ったことはな
いが、柏になかったら行ってみるか・・・それにしても、まだ入っていないという昨日の電話には納得できない
なあ・・・」なあーんて、ブツブツ言いながらひたすら柏を目指したのである。
カーステレオからは『壁』のブート『TEAR DOWN THE WALL 1981』が大音量で流れている。「これも相当いいなあ」
なんてノリノリで走っていたら途中から渋滞になってしまった。「チッ、しょうがねえなあ」なんてつぶやきながら、普段
車の中では吸わないタバコに火をつけ車の流れに身をまかせたのである。
ま、そんなにカッコつけるほどでもなかったけどよ。
1時に柏へ着いた私は市営駐車場に車を置くと、歩いて1分の柏ユニオンへなぜかサンダル脱げそうになりなが
らも駆け足で突入したのである。そこでは、おお、なんと「YOUNG LUST」が景気良く店内に流れているではない
か!それはどう聴いてもオリジナルでもブートでもない、初めて聴く「YOUNG LUST」である。「おお〜」と唸りながらプ
ログレ・コーナーへ近づくと、1週間前にはなかった手書きのポスターがまた貼り出されているのがいやでも目に入
ってくる。さらに「おおおっ」なんて突入していくと真正面の一番手前に『壁ライブ』がズラ〜ッと並んでいる。手に取
るとCDなのにズシリと重い。ここでしばらくの間しげしげと眺めてしまった。「これが、これが20年間待ち続けた
『壁ライブ』か・・・」
しばし、舐めるように眺めまわしたあとレジに突進して、この時はなにげないふうを装って「あのう、これ」と、予約
伝票を差し出したのである。「あ、はい」とレジのお兄さん(残念ながら空いてたレジのところはおねーさんではなか
ったのである)は後ろの箱をゴソゴソやって私の予約分の『壁ライブ』を目の前に置き、なにやら手続きのようなもの
を始めたのである。
そこで私は「これはいつ入荷したのか?」と訊くと
「一昨日の午後です」なんて言うのである。
「昨日電話したらまだ入荷していないって言われたんだけど・・・」
「けっこう前から入ってましたよ。何度かお電話差し上げたんですが」
やっぱり携帯に連絡してもらえば良かったか。まあ、買えたんだからいいかなんて不確かな納得をしながら今度
は「あの告知ポスターはもらえないか?」と、1週間前に断られながらも、さらにしつこく聞いたところやはりだめでし
た。「それじゃ、あれを処分する時にいただきたい」と言おうと思ったんだけどそこまではねえ・・・
こうして私は念願の『壁ライブ』をやっと手にすることができたのである。ライブはアメリカとイギリスでしかやらない
と聞いて悔しい思いをしたあれから20年 。音だけとはいえ漸く公式のライブ音源を聴くこと
ができるのである。20年・・・長かった・・・
『これは評価できるのか?』 「プログレオヤジ同盟」のコンテンツに、ひとつのアルバムを複数の人が評価しあう「音楽評価室」というコーナ
ーがある。私は最初そこにこれを書こうとしたのだが、どうもうまく書けそうもないのである。私はその音楽が自分の
感性に合ったものかどうかしかわからない人間で、さらに良くないことにその音楽がどうして自分に合っているの
か、どうして好きなのかをうまく納得いくように人に説明できないのである。だから人に薦める時はとりあえず聴いて
いただいているのである。
そこへもってきて今回の『壁ライブ』である。『THE WALL』というアルバムはアメリカ人でさえ、オリジナルを聴い
て、ライブを見て、あの映画を見てはじめて理解できるらしいのである。それは、私がライブ・アルバムを聴いて「あ
あだ、こうだ」と言えるようなシロモノではないのである。しかもこれは半分くらいは影武者バンドが演奏していると言
われているものなのである。「ギルモアのギターはやっぱりいいよねえ」などと言っても、見えないところでは影武者
が演奏しているかもしれないのである。
私のような凡人には理解しがたい難解な用語を駆使していろいろ書いている日本の音楽評論家などは、実は何
もわかっていないのではないかと思うのである。
だから私は次のように、そのアルバム、曲を聴いて感じたこととそれに対する思い入れしか書けないのである。そ
して、それは自己満足の私のページにしか書けない世界なのである。
『IS THERE ANYBODY OUT THERE ?』DISC 1 1. MC:ATMOS
いわゆる前説である。実際にはもっと長いがここでは1分ちょっとだけ収録されている。ビデオならいざ知らず、音
だけのCDで3分以上やられたら誰も飛ばしてしまうだろう。
2. IN THE FRESH ?
大音量で始まるこの曲は大好きである。たとえFLOYDのお面をつけた影武者が演奏していても、好きなも
のは好きであるし、この曲はこれでいいと思う。
3. THE THIN ICE
戦闘機を壁に激突させ「おおーっ」と言わせたあとに流れる静か目の曲であるが、この曲はとくに好きでもな
ければ、嫌いでもない。
4. ANOTHER BRICK IN THE WALL Part 1
なんという奏法か知らないが、このギターは好きである。メロディーも好みである。やはり、オフィシャルのラ
イブ盤では観客の歓声、ざわめきなどはかなり押さえられている。しかし、オリジナルとは違うなんとも言えな
い雰囲気が伝わってくる。
5. THE HAPPIEST DAYS OUR LIVES
私はここでヘリコプターが飛んでくるところが大好きなのだが、やはり、その音もやや押さえ気味になっている。そ
のぶん、次のドンッ!がなんとも言えない。う〜ん、このへん聴いた感じをうまく伝えられないなあ。ま、聴いた人な
らわかってくれるでしょう。
私はこの曲は常に次の曲とセットで聴いているのだが、「ANOTHER BRICK IN THE WALL Part 1」からの流れは
いつ聴いても、オリジナルでもブートでも「いいなあ」と思う。いつもそうであるように、今回の初めて聴く『壁ライブ』で
も、ここにくると繰り返し聴いてしまうためなかなか先に進まないのである。
6. ANOTHER BRICK IN THE WALL Part 2
これは、当時のFLOYDにしては珍しくノリのいい曲だったので、前の曲とセットにしてそりゃもう聴きました。ライブ
では後半のギター・ソロがロング・バージョンでこのへんも相当気に入っているのだが、これを聴くとどうしても「対ツ
ァー」の演奏とあのバリ・ライトを思い出してしまうなあ。同じよう な演奏なのでギルモアもこれは気に入っているの
ではなかろうか。ビデオ『pulse』を見ると楽しそうに演ってるもんなあ。
7. MOTHER
8. GOODBYE BLUE SKY
今回はちゃんと聴いたが、オリジナルでもブートでもこのへんは飛ばして聴いてしまうことがよくありますね。
9. EMPTY SPACES
こりゃもう大好きですね。あのエッチな花を連想してしまいます。
10. WHAT SHALL WE DO NOW ?
オリジナルには収録されていなかったもので、映画「THE WALL」を見てあのアニメーションと共に仰天した曲であ
る。しかし、このドラムかっこいいなあ。とても20年前のライブを聴いてるような気がしない。なんかつい最近やった
ライブを聴いてるような気がする。曲が終わったあとのロジャーの「Thankyou.Welcome 」もうれしい。この1分30秒
に4000円の価値あり!
11. YOUNG LUST
ライブだと、イントロのギターがよりかっこいい曲である。このライブを聴くとどうしても、1本のマイクで一緒に歌う
ロジャーとギルモアを思い出してしまう。この曲も最近新しく録音し直したように聴こえてしまうのは私だけだろう
か?
12. ONE OF MY TURNS
後半で曲調が変わるところが好きである。これもライブだといいなあ。
13. DON'T LEAVE ME NOW
すみません。私はこの曲で一休みしてしまいます。どうしても映画のあの不気味なアニメ−ションを思いだしてしま
います。ま、あのアニメーションは好きですが。
14. ANOTHER BRICK IN THE WALL Part 3
15. THE LAST FEW BRICS
「ザ・ウォール・ショー」のブートを最初に聴いた時、15は14の続きで、第一部もそろそろ終わりに近づき、レンガ
を積むのが間に合わないのでしかたなくアドリブでやった曲だと思っていた。それにしてはなんかかっこいいなあ、
さすがFLOYD!なんて思っておりました。
16. GOODBYE CRUEL WORLD
この曲が終わって壁が完成した時、第2部ではバンドが見えなくなってしまうと思いながらも、見ているほうは「やっ
たあ〜」なんて喜んでいたんでしょうねえ。
『IS THERE ANYBODY OUT THERE ?』DISC 2 1. HEY YOU
これもライブで聴くとけっこう迫力ありますね。しかし、これを見に来た人はバンドではない、壁に映された映像を
見ながらこの曲をどんな思いで聴いていたのだろうか・・・?
2. IS THERE ANYBODY OUT THERE ?
3. NOBODY HOME
4. VERA
5. BRING THE BOYS BACK HOME
人によってはこのへんの曲にも重要な意味を見出し、じっくり聴いているとは思いますが、私はたとえば車で目的
地に着くまでにこれを聴いていたら最後まで聴けない、などという時は飛ばしてしまいます。
6. COMFORTABLY NUMB
私は「ザ・ウォール・ショー」は実際には見ていない。見たのは画質最悪な海賊版ビデオだけである。それでも、こ
の曲の後半のギター・ソロを初めてオフィシャルで聴いたら、壁の上でギターを弾くギルモアの姿を思い出し、柏か
ら帰って来る車の中で涙があふれてしまった。ああ、運転ができない・・・
7. THE SHOW MUST GO ON
あまりにも感動的な6.のあと、いきなり9.では息つくひまもないので、この曲は一息入れるのにちょうどいい、と
言ったらマニアの方々に笑われてしまいますかね。
8. MC:ATMOS
私はこの前説が間延びした口調になっているので、最初にブートを聴いた時は録音に失敗したものだとばかり思
っておりました。
9. IN THE FRESH
『壁ライブ』では前説をさえぎるようにいきなり始まるこの曲を聴いた時、車を運転中にもかかわらず思わず「やっ
たあーっ!」と両手でガッツ・ポーズをしてしまった。「ザ・ウォール・ショー」では私はここからの流れが一番好きなの
である。それにしても「対ツァー」がそうだったように、この「ザ・ウォ−ル・ショー」も実際に見たら相当すごいものだっ
たんだろうなあ。この曲を聴くとつくづくそう思ってしまう。
10. RUN LIKE HELL
実は、今回『壁ライブ』が出たら真っ先にここを聴きたかったのである。しかし、その衝動を押さえて最初から聴い
てきたのであるが、もうここに来たら私なんか「待ってました!!」という感じになってしまうのでありますね。なんとい
ってもロジャーの「なんとか、かんとかっ!」とギルモアのギターにシビレっちゃいます。「なんとか、かんとかっ!」
は、どうもいろんなところの寄せ集めのような気がするが「そんなのはどーでもいい」というくらいかっこいいロングバ
ージョンなのでうれしくなってしまった。
この曲は「対ツァー」のものも相当気に入っているのだが、やはりロジャーとギルモアが交互に歌う「ザ・ウォール・
ショー」が一番かな。メイスンのドラムもいいなあ。あれ、ライトは・・・?
うーん、見たいなあ。ビデオじゃなくて実際に見たい。頭上で両手でXを作りたい。
時よ、20年前に戻れーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
11. WAITING FOR THE WORMS
この曲のイントロでもなぜか両手を上げてしまう。このあたりも大好きでブートなど聴いては1人で興奮していたの
であるが、まあ、あたりまえだけどオフィシャルだとなおいいなあ。どれもオリジナルより力強く聞こえる。こりゃ、た
まりません。どうしてもっと早く出さなかったんだろう。20年も待たせやがってよー!!
12. STOP
前の曲から次の曲へいく間の短いこの曲は、うまく言えないがなんか効果的な役割を果たしているような気もす
る。
13. THE TRIAL
なんかハチャメチャな曲であるが、私はこういうのは大好きなのである。最後の「Tear down the wall!」のところな
んか右手こぶし突き上げて一緒に歌ってしまいますね。でも、壁の崩れる音がちょっと短かかったなあ。しかし、こ
れは誰が歌っているんだろう?
14. OUTSIDE THE WALL
最後のロジャーの挨拶も最高!
☆ ☆ ☆ というわけで、この『壁ライブ』を聴いた私は、このライブ・アルバムに対して他の人がいかなる評価を下そうとも、
笑っていることができるであろう。 Thak you very much. Good night ! ◇ ◇ ◇ 2000/04/02
【第14回】「5・3 オフ会顛末記」
『まえがき』
えー、ゴールデン・ウィークの5月3日、新宿においてオフ会が開催されました。奇しくもこの日は「プログレオヤジ
同盟」発足1周年の日でありまして、これまでで最多の10名参加ということで、おおいに盛り上ってまいりました。ど
うもこういうのはあまり上手く書けないのでありますが、今回は別行動などもありましたので、私の書ける範囲でこの
記念日に開催されたオフ会の顛末をここに残しておきたいと思います。
『11時30分、新宿ユニオン前』
集合場所、時間は新宿デスクユニオン前に11時30分、ということになっているが、ちょうどいい電車の時間がな
かったので、10時ちょっと過ぎには新宿駅到着。それでも荷物を一時預けたコインロッカ−の場所を忘れないよう
にしたり、すんなり東口に出られなかったり、出てもすぐデスクユニオンに行き着けなかったりで、田舎者は東京に
出てくるとウロウロしてしまうのである。年のせいか最近ますます健忘症が進み、ユニオンの場所をすぐ忘れてしま
うのである。11時に新宿駅に着いたのではとても間に合わないのでありますね。
11時ちょっと前にユニオンの場所を確認できたのだが、さすがに早いので近くのビックカメラ(だったかな…?こう
いうのもすぐ忘れてしまうのである)パソコン館で時間調整をする。買うものもないので各階の店おねーさんを一通り
見てまいりました。
11時20分、ユニオン前に行くがまだ誰も来ていないようである。タバコなどを吸ってボケッとしているところへセン
デロさん登場。「ああ、どーもー」などと、とりあえずは日本全国で通用するようなあいさつをする。センデロさんは毎
度お忙しいようであるが、今日も来ていただいたことに感謝する。このあとすぐバージョンアップして○○になったユ
キノさん登場。センデロさんが現れた時よりもなぜかオヤジの顔はほころんでしまう。(センデロさん、すまぬすまぬ
であります。)しかし、ユキノさんは別のオフ会もありいったん抜けてしまうとのこと。オヤジの顔は急にくもってしま
う・・・
その後はいかような順番で現れたのか例によって忘れてしまったが、エンブリオさん、メカ・アルマジロさん、K−J
Iさんと続々登場。そして、その色にますます深みを増した紫さんの登場でオヤジの顔はまたよりいっそうほころんで
しまうのである。
で、「あれ、はみるさんは?」と思っていたところへユニオン店内から登場。そしてもう一人、初登場のKENさんに
は非常に申し訳ないのではありますが、どこから現れたのか忘れてしまったのですね。はみるさんと店内から出て
きたような気がしたのですが・・・これまた、すまぬすまぬであります。しかし、KENさんにシドの「クリスマス・なんと
か…」というのをいきなり聞かれた時は、知らなかったのであせってしまいました。まだまだお若いのに私の知らな
い、それもシドの話を振られて「むむっ、相当できるな…」と思い、「また知らないこと聞かれたらどうしょう…」なあ〜
んて、小心者のオヤジはちょっとうろたえてしまったのでありました。
『まずは昼食』
ということで、ユニオン前のふだんオヤジなどはめったに行かないような店で昼食。はみるさんはすでに今日発売
のクリムゾンのCDをGETしたようであるが、KENさんも同じようなポスターを持っていたような気がしたので、やは
りはみるさんと一緒にユニオン店内から出てきたんですよね、KENさん!
ここでみなさんからCD−Rなどを沢山いただいてしまう。さて、何が聴けるのかしばらくは楽しめそうである。みな
さん、ありがとう。
昼食後、ユニオン店内に突入。めぼしいモノは何もなく、それでもしばらくは店内をあやしくうろついていたのであ
るが、なんといっても狭いところなので先に表に出て待つことにする。少ししてみなさんゾロゾロと出てきたのである
が、私に電話だという。「ん?」と思ったらなんとshinさんでありました。聞けば今日は仕事で会社からかけていると
のこと。意表をつかれた私はあせって何を話したのか覚えていないのでありますが、やはりこういう時の電話という
のはうれしいものがありますね。
『西新宿へ大移動』
このあとヴァージンへ行ったがPのところには私が興奮するようなものもなく、椎名林檎の看護婦ビデオがあった
らみんなにわからないようにそっと買ってしまおう、なんて画策するもそれもなく、ヴァージンをあとにプログレオヤジ
&おねーさんご一行様は西新宿ブート街に大移動するのでありました。
西新宿のブート店は数はあるもののどこも店内が狭いので、8人も入るともうそれだけでいっぱいというところもあ
るので、ここではみるさん、センデロさん、メカさん、紫さんのグループと、エンブリオさん、K−JIさん、KENさん、私
のグループの二手に分かれて突撃を開始することにした。私のほうはトーゼンのごとくPブート探索隊であります
ね。
まずはブランドフェイスに突撃を試みるも、GWで荒らされたわけでもなかろうが戦利品はなし。それでも見落とし
があってはいかんとPの棚を何度もチェックするがないものはない。同じようにとなりでK−JIさんとKENさんが物色
していたがお二人の会話を聞くと「これよくあるなあ」「うん、ありがちありがち」なあ〜んて、若いのにブート漁にはな
れているご様子。田舎に住む私などよりはこういうところに来る回数も多いのだろうが、時にはシビアな意見なども
交わしながらPブートを眺める若いお二人が実に頼もしくみえてしまったのでありました。
次はエアーズへ。実は私は今回はこの店に相当期待をかけて来たのである。それというのも、先月パワ−さんに
訳していただいたオレンジ通信…じゃなかった「フロイド通信」にイギリスのTVが「ザ・ウォ−ル・ショー」の映像を一
部放送したというニュースを見て、「むむっ、もしかしたらそれがブートで出ているのではなかろうか・・・TV放送だか
らきっと画質もいいに違いない!!」なんて、すごく楽しみにしていたのであるが、なんと空振り三球三振でありまし
た。
こうなると、ここにはもう用はないので次はブルームーンへ。しかし、ここも収穫なし。ブルームーンは最近Pに力を
入れていないようである。数が少ない。まあ、それよりも何よりも去年の秋から仙台、柏、新宿と、毎月のようにどこ
かでブートを漁っていたので、めぼしいものはほとんど買ってしまったというのが実情であろうか。
ブルームーンを早々に立ち去り、次はゼファーへ突入する。ここは数は多いが以前来た時とおんなじである。ここ
まで何も買っていないので以前見送った『MADE IN JAPAN』(1CD)を買う。これは日付などが書いていないがきっと
ダブっているだろうと思って前回買わなかったのであるが、「ここまで来て何も買わないのもなあ…」なんて買ってみ
たのであるが、やっぱし!前に仙台で買ったモノのタイトル違いでありました。
ということで、なんか私一人で歩いてるようでありますが、他の三人もちゃんと一緒であります。こういうところへ来
ると、なんか夜のネオンチカチカ歌舞伎町の真ん中を歩いているよりも興奮してしまうので、他の人が何を買ったか
なんてことにまで気が回らなくなってしまうのでありますね。収穫なしで「やれやれ」なんて一休みしている時にK−JI
さんがオマケ付きの『total eclipse』をGETしたというのがわかった以外は誰が何を買ったのやら、「関心がない」な
どと言うと怒られてしまうのでありますが、わからないのであります。
4時にいったん近くの喫茶店に全員集まり一服して、その後他のブート店にまた行ったのかどうかそのへんの記
憶は飛んでおります。自分でも何か買ったのなら覚えているんですが、何も買ってないですからねえ。ああ、「アミュ
ーズ」で紹介された店に行ったような気がしたなあ・・・
『見えない壁』
その後、いつの間にかユキノさんも合流して、はみるさんが探しておいた店で飲み会となる。このへんはもういつも
のことながらはみるさんには「すまぬすまぬ」であります。心配された天気のほうもくずれることなく、乾杯のころ夕立
のようなものが降っただけでありました。
で、こうした飲み会になりますとこれはどうしたってプログレ談義になるわけでありますが、困ったことに私の左隣
はエンブリオ老師なのである。3月オフの飲み会が和気あいあいといったのも、その時は老師と私の席が離れてい
たからであって、こうして隣同士になってしまうと、これはもうどうしたってPネタ1本になってしまうのは見え見えであ
りますね。「う〜ん、これはちょっと浮いてしまうなあ・・・」
と思い、右隣のセンデロ師匠、前の紫嬢、ユキノ姫なんかの話によくわからないんだけど、「うんうん」なんて相槌
打っていたのであります。
そうこうしているところへ、una_masさんが登場。最初は「仕事で参加できない」と言っておられたのであるが、
仕事が終ってから来ていただいたようで、去年からお会いしたいと思っていたので感動してしまう。ということで10
名勢ぞろいしてワイワイやってるところへ遠く北の大地より、リシュールはかせよりTEL。時間も気にせず、さらに電
話代も臆することなくこういう時にかけていただく電話というものは、場もいっそう盛り上り大変うれしいものである。
でも、今回は10人。全員と話したら電話代も大変だろうと私のところに来たらこちらからかけ直そうと思っていたと
ころで、はみるさんから席替の申し出。この粋なはからいで私の横は老師、前にはuna_masさん、K−JIさん、K
ENさんということになり、これはもうどう考えたって「どうぞ好きなだけP談義をしてください」と言ってるようなもので
ありますね。それで「ではでは・・・」なんて話し始めた瞬間に、はかせの電話代の心配などすっかり吹っ飛んでしま
ったのであります。
まあ、ふつうこういう集まりで人数が多くなるとどうしてもいくつかのグルーブに分かれてしまうのでありますが、テ
ーブル半分がいろんな話している時にもう半分はPネタ1本で延々と話を繰り広げているというのは、テーブルの真
ん中に見えない壁がそびえたっているようでありました。たまに壁のひとつが外れて隣から「何か頼みます?」なん
ていう時だけ「ああ、それじゃあ…」なんて言うんでは、非常に困ったものでありますが、いや、ホントにP話に熱中し
てしまうとそうなってしまうのでありますね。私らの場合・・・たまに「Kの新譜買われました?」なんて言っても「い
や・・・」「あぁ・・・」なんて、それで話しが続かないのですね。まあ、他のみなさんはP以外にもいろいろ聴いていらっ
しゃるので、いろいろな話もできると思うのですが、私が他はとんと疎いのでみなさん私に合わせてくださっているん
ですね。ということは楽しい飲み会の席に壁を作ってしまったのは私ということになり、これは次回からのオフ会の
あり方を根本的に見直す必要がある、などという問題にまで発展して「元凶は誰だ、その壁を取り壊せ!」というこ
とになり、首謀者であるPINKは今後一切オフ会への参加を禁ずる、えいーいっ、生ぬるい、同盟永久追放だあ
っ!!・・・なあ〜んてことにはならないと思いますがちょっと反省はしているのであります。
えー、この飲み会での詳しい顛末はいずれセンデロ師匠よりご報告があると思いますので、なんか自分のことば
かり書いてしまってたびたび「すまぬすまぬ」であります。
そんなわけで、お開きになって店を出ながらも「ブタがどーしたこーした」と話はまだ続いているのでありました。
『なかがき』
というわけで、この顛末記は1回で終り、ここには『あとがき』を書くはずだったのでありますが、どうもこういうのを
書くのが苦手な者が書いているので、なんかだらだらと長くなってしまい終わりそうもないので、「つづく」ということに
なりました。
最後に忘れないうちにTEL乱入していただいたshinさんとリシュールさんにお礼申し述べておきたいと思います。
楽しいお電話どうもありがとうございました。
で、この続きはいつになるかわからないのであります。一気に書かないと忘れてしまいそうなので、まだ記憶のあ
るうちに書きたいと思っておりますがどうなることやら・・・最後まで「すまぬすまぬ」であります。
ではでは。
☆ ☆ ☆ 2000/05/06
【第15回】「5・3 オフ会顛末記 Part2」
『オーディオの館』 というわけで、楽しかったGWオフもあっという間に終ってしまったのでありますが、本当にオフ会と麻雀をしている
時というものは時の経つのが早いものですね。今回はとくにセンデロさん、メカ・アルマジロさん、ユキノさんとあまり
お話ができず残念であり申し訳なく思っていたのでありますが、はみるさん、紫さんを含めた5人でこちらもそれなり
に盛り上っていたと思うので、ご勘弁願いたいとかように思うわけであります。
新宿駅で再会の約束をして解散後、どの電車で行ったのか忘れてしまいましたが、横浜まではuna_masさんも
ご一緒でありました。あれ?東京駅までは老師も一緒だったのかな・・・う〜ん、このへんの記憶は定かではござい
ません。
11時ちょっと過ぎあたりにはみるさんのアパート近くの駅に到着。えー、BBSなどをごらんの皆さんは「なんでオ
マエは家に帰らないんだ?」なんてヤボなことは聞きませんね。そーなんです。私は今日は、ずうずうしくもはみるさ
ん宅に泊めていただくのですよ。んで、明日エンブリオ老師も含めて『狂気』の聴き比べをすることになっているので
あります。オホホホ <(C)センデロ
駅から10分ほど歩いてはみるさん宅に到着。「どうぞ」と言われて玄関に1歩足を踏み入れた瞬間「どっひゃあ
〜!!」と言ってのけぞってしまった。入ったとたんにいきなりCDの山である。上にあがってLPのその膨大なコレク
ションを見てまたまた「うっひゃあ〜!!」。ビデオテープの本数も相当なものである。で、その噂に聞く波動スピーカ
ーとやらが鎮座している部屋に案内されて、またまた「あっちゃあ〜!!」。これまで見たこともないその波動スピ
ーカーの間には32インチモニターが「どお〜ん」と置かれ、右には何やら高そうなアナログ・プレーヤー、真空管ア
ンプ、DAT、MDデッキ、左には何台ものビデオデッキ、DVDとLDプレーヤー、ビデオ・セレクターなどが置かれて
おり、その隙間にパソコンが2台、モニター、スピーカーの後ろにもCD、ビデオテープがぎっしり。
さらに後ろを向くとベッドの向こうの押し入れにまでLP、LDのBOXセットがいっぱい!さらにあっちこっちにこれま
た膨大な数の書籍類がうず高く積まれており、ちょっと大きな地震でも来て崩れたりバラまかったりしたら片付ける
のに1日では終らないであろうというすさまじい様相を呈しているのである。いや、それよりもその下敷きになって動
けなくなってしまうのではなかろうかと思ってしまうほどのコレクションの数々なのである。
しかし・・・私は一体どこに寝るのであろうか?あのベッドに2人で添い寝するのであろうか?それだったらいいな、
などと某はかせが喜びそうなことを考えていたのであるが、お風呂などをいただいてる間に、ベッドとモニターの間
のわずかな隙間にうまく布団が敷いてあり、残念ながら添い寝はできなかったのである。もしものことを考えて後ろ
のほうもよく洗っておいたのだが、そこまで心配するほどのことでもなかったのである。(大爆! by shin)
ということで、今日はけっこう歩いてなんか疲れてしまったので、1時半ころには寝てしまった。私は寝たらかんた
んには起きないので、寝ている間は何をされてもわからないのである・・・
『老師、紫嬢登場』 翌日起きたのは何時頃であっただろうか・・8時半頃は起こされたような気がする。今日の『狂気』聴き比べにはエ
ンブリオ老師、ちょっと遅れて紫さんも来てくださることになっている。老師が来るまでの間、昔のアイドル・ビデオな
どを見せていただく。
何時頃か忘れてしまったが老師が重そうな紙袋にアナログ『狂気』を何枚も入れて登場。それから近くのヨドバシ
カメラにちょっと買い出しに行き、朝食兼昼食をいただく。
その後、はみるさん宅に戻り、まずは老師持参の映画『ザ・ウォール』DVDを少し見る。映像もきれいだがその音
がさすがにすさまじい。DVDはおもに未発表映像が収められたオマケのほうを見たのだがほんの少しだけ「ザ・ウ
ォール・ショー」のライブ映像が出てきた時などは、老師と2人で思わず「おお−っ!」と叫んでしまった。
早くも3人で楽しくやってるところへ紫さんが今日も紫の衣装を身にまとい登場。4人揃ったところで「ではでは」と
いう感じで『狂気』を聴きはじめることにする。しかし、老師の『狂気』コレクションも相当なものである。『狂気』のアナ
ログ盤だけで10枚近く持ってきたのではなかろうか。やはりこの人は私などはるかに及ばないフロイド・マニアであ
ることは確かなようである。
『狂気、聴き比べ』 まず4チャンネル仕様の国内盤とイギリス盤(だったかな…)を聴く。4チャンネルというくらいだからこれは当然後
ろにもスピーカーがなくてはその効果を発揮しないわけで、さすがに波動スピーカーとはいえどもこれはダメです
ね。どうも迫力がなく音数が足りないようである。でも、もしスピーカーが4個あったら、走り回る音、時計やレジスタ
ーの音なんかすごいんだろうなあと思った。
次に通常盤のアルゼンチン盤、フィリピン盤などを聴いたが、これはひどい。とくにアルゼンチン盤などは、あまり
音の違いが良くわからない私などが聴いても「なんじゃこりゃあ〜」という感じで、同じレコードなのにどうしてこうも違
うのか不思議になってしまう。その国のレコードを作る技術のレベルの差であろうか?
あまりにも数が多すぎて何があったのか忘れてしまった、あるいは間違えているのもあるかもしれないが、EMI10
0周年記念盤のようなのもあったような気もしたなあ。
プロユース盤もイギリス盤と国内盤の2種類ありましたね。これは両方だったか、片方だけだったか忘れてしまっ
たが、冒頭の心臓の音からして生々しい迫力である。このへんはうまく言えないが通常盤とは明らかに違う音なの
である。
そして、例のモービル盤であるが、このへんになるとプロユース盤との明確な音の違いというのは私にはわからな
くなってしまうのだが、はみるさんもこのへんになるとどちらが音がいいかではなく、どちらの音が好みか、くらいの
ちがいである、というようなことを言ってたような気がした。
『アナログの勝利』 私が一番驚いたのは、モービル盤と、それまで私が一番音が良いと思っていたCDの20周年記念リマスター盤を
聴き比べた時である。これを聴いて初めてCDよりLPのほうが音が良いというのがやっとわかった。どのように違う
のか私はうまく説明できないので、実際に聴いていただくしかないのだが、それはやはり本当だったのである。
実は私はモービル盤、プロユース盤、20周年記念CDも持っているのだが、ウチのシステムでは良くわからない
のである。なんといってもはみるさんのシステムは各々がウチのものより0がひとつ多いのである。しかし、安価なも
のでも工夫次第で音質向上がのぞめるという話も聞いたことがあるので、これからがんばってみようと思う。
よく「目からうろこ」などというが、今日は「耳のかさぶた」がとれたようでありましたね。
今回いろいろ聴かせていただいて、次にどうしても聴きたくなったのが、あの4チャンネル盤である。これを4個の
スピーカーでちゃんと聴いたら一体どのような感じになるのであろうか?なんか音の良し悪しを超えて発狂してしま
うような気がする。う〜ん、聴いてみたい・・・
そういえば『炎』を聴かなかったなあ。これもじっくり聴いてみたいものである。
ということで、詳しくは書けなかったがそのへんはいずれ「いそうろうべや」にはみるさんが書いてくださることと思
う。
『una_masさん登場』Go! 夕方になってuna_masさんが、チョコレート、アイスクリームなど差し入れ付きで来てくださった。残念ながら聴き
比べは終ったあとだったが、『狂気』を聴き終わってボーゼンとしていたので、このへんの記憶はぶっ飛んでいるの
である。きっとuna_masさんはこれでジャズを聴いて見たいと思ったのではなかろうか。
そのうちに、そのへん家捜ししていた紫さんが「ああ、これぇ」なんて、アニメかなんかのLDボックスを引っ張り出
してきたのである。何かと思ったら、そのジャケデザインは紫さんで、ちゃんと名前が載っているのである。自分が
やった仕事がこうした形で残ってるというのは素晴らしいことではないか。このおば・・・いや、おねーさんもただもの
ではなかったのである。
よく考えたら(考えなくても…)はみるさんは言うに及ばず、老師は私より16年も早く、しかも4人だった時のフロイド
を見ているし、una_masさんは決して自分からは言い出したりしないが、ジャズを語らせたら相当なものであろう
というのは、そのHNが示している通りであろうと思われる。
まったく私はとんでもない人達とお付き合いさせていただいているのでありますね。ふつうだったら、てんで相手に
されないところを、いつも東京に来るたびに暖かく迎えてくださって、本当に私は幸せ者です。
『そして「エコーズ」で終った』 そのあとは、いろいろなレコード聴いたり、面白そうなビデオ見せていただいたりして、楽しい一時とというものは
あっと言う間に過ぎ去ってしまうものなのですね。最後にモービル『おせっかい』の「エコ−ズ」を聴かせていただき、
そのなんとも言えない余韻を残しながらはみるさん宅をあとにしたのでありました。
おわり。。。
『あとがき』 「PINK FLOYD が好きで25年間ずーっと聴きつづけています。ちょっとまぜてもらっていいですか?」
思えばちょうど1年前、ちょっと通りがかっただけの同盟BBSへのこの書き込みからみなさんとのお付き合いが
始まったわけですが、半年後、1年後にまさかこんな展開になっていようとは思ってもおりませんでした。
最後に何かかっこいいことを書きたかったのですが、どこまでも不器用なので何も書けません。すばらしい出会い
を演出してくれた「プログレオヤジ同盟」とそれを支えてくださっている全国のプログレ・ファンのみなさんに感謝いた
します。
まだ、お会いしていないみなさんとも、いつかどこかで必ずお会いいたしましょう。
それでは、また。
☆ ☆ ☆ 2000/05/10
【第16回】「これがイチバン! アルバム編」
PINK FLOYDのアルバムの中で、どれが一番良いかを選ぶというのは、自分が持ってる全LP、CDの中でどれ
が一番かというのを選ぶのと同じことでありまして、これはもう、モーニング娘の中で誰が一番良いかを選ぶ、という
ようなかんたんなわけにはまいりません。
えー、最初に断っておきますが「どれが一番か?」というのは、作品として優れてるかどうかは別として、まあかん
たんに言ってしまうと「どれが一番好きか?」ということでありますね。と、言うことになると私の場合これは『ザ・ウォ
ール』ということになります。
「『ザ・ウォール』のどこが一番好きか具体的に説明せよ」などと言われると困ってしまうのでありますが、まあ「2
枚組で聴き応えがあるから…」なんて言ってたら笑われてしまいますかね。『おせっかい』『狂気』『炎』も甲乙つけが
たい素晴らしいアルバムではありますが、この『ザ・ウォール』の2枚祖で繰り広げられる圧倒的ボリュウムの前で
はとりあえずお引取り願いたいと、かように思うわけであります。
とは申しましても、それまで『炎』『アニマルズ』とリアルタイムで聴いてきて、遡って「原子心母」「エコーズ」といった
長い曲が好きだった私は、最初、実はこのなんともあっさりしたジャケットの2枚組にコマ切れで26曲という『ザ・ウ
ォール』を聴いた時に「なんじゃこりゃ?」と思ったんですね。A 面でヘリコプターが飛んでくるあたりまでは良かっ
たんですが「どうも音的に目新しさがない…」などといっちょまえのことほざきながらさらに聴いていくうちに「うーむ、
コレハ…」なんて、どうもそのあとがパッとしなくて、「ラン・ライク・ヘル」なんかは「ありゃあ、フロイドがディスコになっ
てしまった!」とか「そのあとのうじ虫だの裁判だののハチャメチャぶりはなんだー!」とびっくりして、2,3回聴いて
そのへん放り投げ「やはりこっちのほうがいい」なんて「エコーズ」なんか聴いてたわけです。
で、それからしばらくして友達のところへ遊びに行ったら、いきなり部屋の中からいい曲が流れているんですね。
中に入るなり「おお、これいいじゃねえ。誰?」なんて聞いたところ「何言ってんだよ。これいいから買えってオマエが
買わせたんじゃねえかよ」なんて言うわけです。なんともノー天気なことを聞いてしまったもんですが、それが「コムフ
ォタブリー・ナム」だったんですね。
わたしゃそれからウチへ帰って頭ん中からっぽにしてもう1度、いや2度、3度と聴き直してみたら、なんかうまく説
明できないんだけど「おお、これはすごい!」なんて、やっとその良さがわかってきたわけです。
音楽というものは、とくに洋楽の場合はどうしても歌詞よりも先にサウンドのほうが耳に入ってしまうものですから、
私はあまり歌詞を読んだりしないんですが、しみじみと歌詞を読んで「どうしたんだいいやにまごついているようじゃ
ないか 君が期待していたものとあまりにも違うとでも言うのかい?」というのを見た時、フロイドがちょっと怖くなりま
したね。
『ザ・ウォール』はアルバムを聴いて、ショーを観て、映画を観て初めて理解できると何かに書いてありましたが、
そんなに難しく考える必要もなく、アルバム聴いて自分がいいと思えばそれでいいのではないかと思います。
「どうして『ザ・ウォール』がイチバンなのかひとつも説明になってないぞー」なんて言われてもいいのである。フロイ
ドの音楽を言葉で説明するのは無理なのである。「百聞は一聴にしかず」なのである。
まあ、私がそう思ってるだけでありますから、これ読んで(そういう人はいないと思いますか…)「どれ、『ザ・ウォー
ル』でも買って聴いてみっか」なんて買ったのはいいが「ひとつも良くねーぞー!」なんて逆上しても当局は一切関知
しないからそのつもりで。
というわけで、私が無人島へ持ってく1枚は『ザ・ウォール』ということになるわけであります。2枚組だけどよ。
☆ ☆ ☆ えーと、実はこれは去年の秋き書いておいたものでありますが、ご存知のように各BBSを半年間騒がせて、今春
『ザ・ウォール・ライブ』がリリースされたので、今は「これがイチバン!」ということになったことを付け加えておきた
いと思います。
「手抜きじゃ、書き直せ〜」という声はこの際無視させていただきます。すまぬすまぬ。
▲ ▲ ▲ 2000/06/05
【第17回】「これがイチバン! 楽曲編」
PINK FLOYDのアルバムの中でどれが一番好きか?というのは『ザ・ウォール』でしたが、それでは、どの曲が
一番好きか?ということになると、これは「SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND」(以下「CRAZY DIAMOND」)とい
うことになりますね。「そりゃ、おかしいじゃないか」という人もおられるとは思いますが、それでも「CRAZY
DIAMOND」なのである。
マニアになると、あまり知られてないような曲をあげて「ちょっと君達と違うのよ、あたし」なんて言う人もおります
が、もうみなさんはよお〜くご存知のように、私はただFLOYDが好きなだけのおっさんなので、ここは素直に
「CRAZY DIAMOND」なのであります。
これは、一番最初に買ったアルバムが『炎』だったため、毎日くり返し何回も聴いていたので耳にこびりついてしま
ったからですね。これが、FLOYDを知るのがもうちょっと早く、最初に『狂気』を買っていたら「タイム」がイチバン!
ということになっていたかも知れません。まあ、私のFLOYDの好きさかげんというのはこの程度のものなのでありま
す。
それでまぁ例によって「どこがどのようにいいのか?」と訊かれても私にはうまく答えられないのでありますが、そ
れまでに私が買ったアルバムをあまり誉めたことのなかった弟でさえ、私が毎朝毎晩かけている「CRAZY
DIAMOND」をとなりの部屋で聴いていて、そのうちに「なんかこれいいんだよなあ」と言ってその後FLOYDを聴くよ
うになったので、やはりそれなりの良さがあったんでしょうなあ。
まあ、わかる人だけにわかってもらえればいいかな、なんて思ってはおりますが・・・
『炎』の他の曲に関しては、「ようこそマシーンへ」が「お、なんか変わってて面白いな」とは思ったのですが、「葉巻
はいかが」「あなたがここにいてほしい」の2曲は、なんかごくごくあたりまえという感じがして当時はさほどいいとは
思わなかったのである。で、「CRAZY DIAMOND」はその中でもこれまでにこういう感じの曲は聴いたことがなかった
ので、なんかハマってしまったのでありますね。第一、私はそのころはハード・ロックすら聴いたことがなかったので
ある。
「CRAZY DIAMOND」はLPでは「第1部」(Part1〜5)、「第2部」(Part6〜9)と表示されておりまして、遠く霧の彼方か
ら聞こえてくるようなイントロで始まる「第1部」は大好きなんでありますが、風の音で始まる「第2部」も相当ホレこん
でおりまして、いまだに車で「どれ、今日は『炎』でも聴いてみっか」
なんて聴き始めても 、Part6 のところにくるとここだけ何回もくり返して聴いてしまうため、なかなか終らないのであ
ります。
この「第2部」のライブ・バージョンというのは『炎』が出たあとでは「イン・ザ・フレッシュ・ツァ−」のブートでしか聴く
ことができないのであるが、こりゃいけませんね。やはりこれは、なんというのか知らないけれど、あのスチール(ス
ライド?)ギターみたいなやつじゃないとあのスピード感(そんなもの FLOYDにあったのか)が出ず、聴いていても
「なんだかなあ・・・」という演奏でつまらんです。
去年のロジャー・ウォータースのソロ・ツァーでは久々にこの「第2部」も演奏されたのでありますがやはりイマイチ
でしたね。
「鬱ツァー」「対ツァー」での「第1部」の演奏は大好きなんでありますが、Part4 の一部を省略しているのがちょっと
残念であります。しかも、それに対して誰も何も言わないというのは一体どうした訳なのでありましょう?まあ、やって
くれるだけいいけどね。
お、そうだ。最近のライブではあの横に弾くギターも使っているので、次は「第2部」もやってほしいぞ!
さて、ライブで「CRAZY DIAMOND」をやりたがっているのはギルモアだけで、他のメンバーは反対しているという
話でありますが、次のツァーではどうなるのでありましょうか・・・?
って、次のツァーはあるんかいな、ギルモアさんよ!
☆ ☆ ☆ 2000/06/21
【第18回】「これがイチバン! Bootleg CD編」
PINK FLOYDのブートCDというと、それはもう膨大な数のCDが出ておりまして、私が持っているのはそのほん
の一部ではありますが、それでもオフィシャルで出ているものよりはその数が多いという状況になっているわけであ
ります。
その中で一番好きなものは何か?ということになると、これはもうオフィシャルの中でどれが一番か?というのを決
めるよりも迷いに迷ってしまうのでありますが、それでも「さあ決めろ」と言われたら(誰も言わないけど…)「対ツァ
ー」を収録した『Giant Stadium New York 17th July 1994』(以下『Giant Stadium』)ということになるわけでありま
す。
なぜかというと、これが一番気に入っていて聴いてる回数が一番多い、というか、いまだに毎日のように聴いてい
るからであります。どこが気に入っているかというと、私が聴いた中では(少なくとも「対ツァー」の中では)これが一
番演奏状態が良いと思っているからです。
早い話が、これを聴くとあの時の一生忘れない光景をさらに鮮やかに思い出させてくれるブートCDだからです。
まあ細かいことを言うとこれは『狂気』完全版を収録したものであり、私が見た時とはセットリストが違うのであります
が、それでも各曲を聴くとやはり「これがイチバン!」ということになってしまうわけであります。
ところで私は他の人とはちょっと違うブートの聴き方をしておりまして、「対ツァー」ブートでは特に次の4点にいつも
注目(耳?)して聴いております。
@ 「LEARNING TO FLY」の間奏の時。
A 「NUMB」のイントロが始まった時。
B 「NUMB」でミラー・ボールに照明が当たった時。
C 「HELL」のイントロでギターがブレイクした時。
「そりゃなんだ?」と思うかもしれませんが、これはですね、この4ヶ所でひときわ高い歓声が入らないと私は聴い
ていてもイマイチ乗れないんですよ。これ読んでるあなた、「くだらねえ」と思ってるでしょ。ええ、くだらないです。
しかし、この@で、あのレーザー光線が全開になった時の歓声。Aで「NUMB」のイントロが始まった時の「待って
ました!」というようなあの歓声。Bで、ステージの照明が全部消え、会場内真っ暗になった次の瞬間、それまで観
客の半分はそれが出てきたことに気がつかなかったと思われる巨大なミラー・ボールに照明が集中した時に涌き
上がる大歓声。Cで、観客を焦らすようなイントロのギターのあと花火が上がり、照明が全開になった時の歓声。
もう、ここを聴くたびに私などは「ああ〜、いいわいいわあ〜」なんて悶絶してしまうのであります。
もちろん、この時の演奏状態が良いということもあります。この4つの条件を満たすブートCDで、音もなんとかいい
となると、これはもう『Giant Stadium』ということになってくるわけでありますね。
さらに言わせていただくと、この日のライブを収録したブートCDで『THE GIANTS AT THE GIANTS』(以下『THE
GIANTS』)というのがありまして、これは『Giant Stadium』と同じ音源なんですが、録音した人が別の人で別の場所
で録音した(と思われる)ため歓声の入り方が微妙に違うのですね。音質はこの『THE GIANTS』のほうが良いので
すが、歓声がやや押さえ気味になっているので、まあ聴きやすいのではありますがイマイチ盛り上りに欠けるところ
があります。
しかし、Cで花火が上がる音などは『THE GIANTS』のほうが良く聞えるので、両方合わせるとなおいいのですが
編集して聴いているというようなことはさすがにしておりません。
ついでだから言ってしまうと、「COMFORTABLY NUMB」はこの時が最高の演奏だと思っております。(まあ、私が
そう思ってるだけですけどね)
この曲はその日の調子によって8分から13分くらいになりまして、中には無理矢理やめてしまったというような終
り方もあるのですが、『Giant Stadium』で聴かせてくれる10分は、音だけではありますがどんな超大作映画を見る
よりもはるかに感動する10分間なのであります。
☆ ☆ ☆ 2000/07/03.
【第19回】「日本のGS、FOLK&ROCK」
みなさん、こんにちは。毎度私のページを開けていただきましてありがとうございます。さて、せっかくお越しいただ
いたみなさんには申し訳ないのですが、今回は昔買い集めたシングル盤レコードをCD−Rにワッとひとまとめにし
たもののリストだけであります。
どうも最近スランプで何も書けないんですが、ここも月に1回くらいは更新しておきたいと思いましてみなさんにとっ
てはどーでもいいリストでごまかしてしまおうという訳であります。あ、スランプというのは元々力のある人が不振に
陥った時に使う言葉らしいので、私の場合スランプとは言いませんね。
と、まあここはそのような(どのような?)空間でありますからタイトルにつられて「お、あのヤロー今度は何書いて
きやがったんだ」と思って来られた方や、間違って来られた方はすみやかにプラウザの「戻る」ボタンでお戻り下さ
い。ここから先は多少なりとも興味のある方、「ま、せっかく来たんだからちょっと見てやっか」という方のみごら
んください。
で、ここで各曲に対する思い入れ、思い出話などほざいておりますと、それこそみなさんお戻りになってしまうので
さっさと書いて終わりにします。各曲とも当時買ったシングル・レコードからの録音ですが何曲かはLP,CDからのも
のもあります。「FOLK&ROCK」のほうはロックっぽいものはあまりありません。中には今聴いてもこりゃひどい、
オレなんでこんなの買ったんだというものは省きました。
まあ、どちらも昔よくテレビやラジオで聴いていたものばかりなので(現在もそうですが)あまりよだれが出そうなマ
ニアックなものはありません。あと、ここに収録されるべきだった「ちいさなスナック」と「ケメ子の歌」は紛失してしま
ったので、これだけは中古盤でも手に入れてあとで追加したいと思っております。それと気に入ってる曲はB面も収
録しています。
それではごらんになって思い切り笑ってやってください。
『SINGLE COLLECTION GS 1』
1 シー・サイド・バウンド / タイガース
2 モナリザの微笑 / タイガース
3 銀河のロマンス / タイガース
4 花の首飾り / タイガース
5 シー・シー・シー / タイガース
6 百夜の騎士 / タイガース
7 廃墟の鳩 / タイガース
8 光ある世界 / タイガース
9 青い鳥 / タイガース
10 美しき愛の掟 / タイガース
11 風は知らない / タイガース
12 嘆き / タイガース
13 割れた地球 / タイガース
14 生命のカンタータ / タイガース
15 スマイル・フォー・ミー / タイガース
16 淋しい雨 / タイガース
17 散りゆく青春 / タイガース
18 怒りの鐘を鳴らせ / タイガース
19 都会 / タイガース
20 ラブ・ラブ・ラブ / タイガース
21 やすらぎを求めて / PYG
※ 13,14,17,18はLPからです。
『SINGLE COLLECTION GS 2』
1 想い出の渚 / ワイルド・ワンズ
2 青空のある限り / ワイルド・ワンズ
3 愛するアニタ / ワイルド・ワンズ
4 バラの恋人 / ワイルド・ワンズ
5 青い果実 / ワイルド・ワンズ
6 赤い靴のマリア / ワイルド・ワンズ
7 忘れ得ぬ君 / テンプターズ
8 今日を生きよう / テンプターズ
9 ストップ・ザ・ミュージック / テンプターズ
10 神様お願い / テンプターズ
11 エメラルドの伝説 / テンプターズ
12 おかあさん / テンプターズ
13 純愛 / テンプターズ
14 涙のあとに微笑を / テンプターズ
15 雨よふらないで / テンプターズ
16 帰らなかったケーン / テンプターズ
17 太陽の翼 / スパイダース
18 夕陽が泣いている / スパイダ−ス
19 風が泣いている / スパイダース
20 あの時君は若かった / スパイダース
21 いつまでもどこまでも / スパイダース
22 バン・バン・バン / スパイダース
23 真珠の涙 / スパイダース
24 ガラスの聖女 / スパイダース
25 風はいいやつ / スパイダース
※ 9はコンパクト盤からです。
『SINGLE COLLECTION GS 3』
1 ブルー・シャトー / ブルー・コメッツ
2 星に祈りを / フルー・コメッツ
3 マリアの泉 / ブルー・コメッツ
4 北国の二人 / ブルー・コメッツ
5 こころの虹 / ブルー・コメッツ
6 すみれ色の涙 / ブルー・コメッツ
7 さよならのあとで / ブルー・コメッツ
8 白鳥の歌 / ブルー・コメッツ
9 雨の赤坂 / ブルー・コメッツ
10 海辺の石段 / ブルー・コメッツ
11 愛のリメンバー / バニーズ
12 太陽野郎 / バニーズ
13 太陽の花 / バニーズ
14 レッツゴー・ブーガルー! / バニーズ
15 好きさ好きさ好きさ / カーナビーツ
16 オーケイ! / カーナビーツ
17 クレイジー・ラブ / カーナビーツ
18 恋をしようよジェニー / カーナビーツ
19 君に会いたい / ジャガース
20 ダンシング・ロンリー・ナイト / ジャガース
21 マドモアゼル・ブルース / ジャガース
22 ふたりの浜辺 / 前田美波里&シャープ・ファイブ
23 自由に歩いて愛して / PYG
24 花・太陽・雨 / PYG
※ 2はコンパクト盤からです。
『SINGLE COLLECTION GS 4』
1 運命 / バニーズ
2 未完成 / バニーズ
3 朝まで待てない / モップス
4 真冬の帰り道 / ランチャーズ
5 教えておくれ / ランチャーズ
6 シリウスの涙 / ランチャーズ
7 不機嫌な水たまり / ランチャーズ
8 砂のお城 / ランチャーズ
9 オリビアの調べ / フォー・リーブス
10 涙のオルフェ / フォー・リーブス
11 青空のおしゃべり / フォー・リーブス
12 新しい冒険 / フォー・リーブス
13 太陽のあいつ / ジャニーズ
14 哀愁の湖 / サベージ
15 サハリンの灯は消えず / ジェノバ
16 太陽の剣 / ブルー・インパルス
17 ガール・フレンド / オックス
18 雨のバラード / スイング・ウェスト
19 バラ色の雲 / ヴィレッジ・シンガース
20 好きだから / ヴィレッジ・シンガース
21 亜麻色の髪の乙女 / ヴィレッジ・シンガース
22 さみしがりや / パープル・シャドウズ
23 ダンシング・セブンティーン / オックス
24 そよ風のバラード / スイング・ウェスト
25 愛と死 / フォー・リーブス
26 長い髪の少女 / ゴールデン・カップス
27 エリーゼのために / バニーズ
※ 26はLPから、27はCDからです。
『FOLK&ROCK 70’S 1』
1 たどりついたらいつも雨降り / モップス
2 我が良き友よ / かまやつひろし
3 岬めぐり / 山本コータローとウィーク・エンド
4 心の旅 / チューリップ
5 結婚しようよ / 吉田拓郎
6 花嫁 / はしだのりひことクライマックス
7 旅に出てみたら / ウィッシュ
8 夕焼けが見たくて / トワ・エ・モア・ファミリー
9 いちご白書をもう一度 / ばんばん
10 ルージュの伝言 / 荒井由美
11 ケンとメリー〜愛と風のように / バズ
12 愛の調べ / そのねのね
13 君をのせて / 沢田研二
14 恋はかげろう / ダ・カーポ
15 恋人もいないのに / シモンズ
16 遠い世界に / 五つの赤い風船
17 神田川 / かぐや姫
18 あなた / 小坂明子
19 太陽がくれた季節 / 青い三角定規
20 さらば青春 / 小椋桂
21 大いなる旅路 / 小椋桂
『FOLK&ROCK 70’S 2』
1 聞いておくれ僕の願い / 市川染五郎
2 悲しくてやりきれない / フォーク・クルセダース
3 コブのないラクダ / フォーク・クルセダース
4 海は恋してる / ザ・リガニーズ
5 水虫の唄 / ズートルビー
6 ちいさな日記 / フォー・セインツ
7 青年は荒野をめざす / フォーク・クルセダース
8 あの素晴らしい愛をもう一度 / 加藤和彦・北山修
9 戦争を知らない子供たち / ジローズ
10 禁じられた恋 / 森山良子
11 或る日突然 / トワ・エ・モア
12 四季の歌 / いぬいゆみ
13 ふたりだけの旅 / はしだのりひことクライマックス
14 若草の髪飾り / チェリッシュ
15 恋の風車 / チェリッシュ
16 眠れない夜 / オフコース
17 裏切りの街角 / 甲斐バンド
18 夢の彼方へ / クリエイション
19 どうにかなるさ / かまやつひろし
20 誰かが風の中で / 上條恒彦
21 長い夜 / 松山千春
22 イムジン河 / フォーク・クルセダース
※ 4,5,9,16,17,18はLP、22はCD−Rからです
以上、ほとんどが30年以上も前のシングル盤からの録音なので、それなりに録音されております
現在はGSもCDで買って聴くことができますが、やはり当時の雰囲気を味わうためにもノイズ入りのレコードのほ
うがいいかな、なんてCDを買わずにせこくレコードからの録音にしました。
それでは、また!
☆ ☆ ☆ 2002/01/22
【第20回】「『炎』紙ジャケについて」
『WISH YOU WERE HERE / 炎』・・・PINK FLOYD初の紙ジャケの登場である。これまでにもそれっぽい物は
あったが、はっきり紙ジャケと銘打ったアルバムはこれが最初であろう。
今年の夏、相次いでリリースされた再発盤にはあまり食指が動かなかった私も、今回の『炎』紙ジャケはさすがに
買わざるを得なかった。『炎』は私が初めて買ったFLOYDのアルバムということもあって(音のほうは以前買ったデ
ジタル・リマスター盤と同じということはわかっていたのだが)、それをどのように再現したのかちょっと興味があった
のである。
しかし、車で2時間近くかけて行った店で初めて現物を見た時の感じは「なんじゃこりゃ?」だったのである。あまり
にも薄っぺらで、本当にこの中にポスターとかポストカードが入っているのだろうかと思ったのである。まあ、『炎』は
オリジナル・アルバムが見開きジャケではないので、「まあ、こんなものか」とは思ったが、あの懐かしいステッカー
を貼った黒っぽいビニールに覆われたパッケージを見て、なぜかうれしくなってしまったのも事実である。
急いで車に戻り中を開いて見た。今回はのりがついていて開くようになってるので、ビニールを破かなくても済む
ようである。25年前は無造作にビニールを破ってしまい後悔したことが思い出される。
オリジナルのLPジャケを再現した中にはポスター、ポストカード、レーベル面に鋼鉄の手が握手しているCDが、
これまたインナースリーブに収められている。よくここまで小さく再現したものだと感心したが、思わず笑ってしまっ
たりもした。
これをどう見るかはその人の自由だが私はなかなかいいのではないかと思う。ただ、どうせならあのビニールも破
かないと中が見られないようにすれば、もっと良かったのではないか。これこそあの感動をもう一度!で、ここまで
やれば完璧だったと思う。まあ、そこまでやったら「あれはなんとかならなかったのか?」と言われたかもしれない
が・・・
それで、音のほうは帰りに車のカーステレオで聴きながら来たのだが、『shine on』の『炎』よりは、うまく言えない
が音の響きがいいようである。こういうのは家で聴くと、ネットやりながら、雑誌パラパラやりながら、ということにな
ってしまい、どうしても音に集中できないので車の中のほうが少しはわかりやすいのである。もっとも『shine on』仕様
はオートチェンジャー、紙ジャケは単体プレーヤーだったので、その差も多少はあるかもしれない。オートチェンジャ
ーの中はもう5年以上入れ替えしていないので、今度デジタル・リマスター盤と入れ替えてみよう。
ということで、明確な音の違いというものは残念ながら私には良くわからないのだが、まあそこそこの音で鳴ってく
れればいいと思っているので、普段そのへんはあまり気にしていない。それならデジタル・リマスター盤など買うこと
もなかろう、という意見もあろうかとは思いますが、なぜか買ってしまうのですね。う〜ん、なぜだろう・・・?
ちなみに今回買った店には輸入盤がなかったので国内盤しか買わなかったが、輸入盤の中味はどうなっている
のだろうか?これもちょっと気になるところである。国内盤ライナーはオリジナルのものに立川直樹氏が若干加筆し
ている。
「SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND」の邦題は「狂ったダイアモンド」から『光』以降「クレイジー・ダイアモンド」にな
ってしまったが、これはなぜ変わってしまったのだろうか?どうせなら今回これも「狂ったダイアモンド」に戻してほし
かった。
以上、これは私が感じたことを勝手に書いたものであり、検証などではないのであまり詳しくは書けないが、これ
までFLOYDを聴き続けてきた人でデジタル・リマスター盤を持っていないなら今回の紙ジャケは買ってもいいので
はないかと思う。
さて、この後も引き続き他のタイトルも紙ジャケが出るのであろうか?
☆ ☆ ☆ 2002/01/22
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