Greg Lake / Carl Palmer

 グレッグ・レイクとカール・パーマーに関してはそれほど興味がなかったので、ELP解散後のソロ作品はほとんど持っていない。したがって、このページにはグレッグ・レイクに関してはキング・クリムゾンとソロ作品の一部、カール・パーマーに関してはエイジア関連のみを取り上げている。
 グレッグ・レイクについては2016年12月7日、がん闘病の末に死去(享年69歳)。

Greg Lake / King Crimson


「クリムゾン・キングの宮殿」   In The Court Of The Crimson King
1969


1. 21st Century Schizoid Man (Including Mirrors)  
2. I Talk To The Wind
3. Epitaph (Including March For No Reason/Tomorrow And Tomorrow)
4. Moonchild (Including The Dream/The Illusion)
5. The Court Of The Crimson Song
(Including The Return Of The Fire Witch/The Dance Of The Puppets)  

 いやいや、このアルバムは自分には語れない。1969年の作品であるため、リアルタイムでなく、後追いで聴いたのだが、最初に聞いたときは「狂気」と同様に衝撃を受けた。レイクはベースとヴォーカルで参加。


「ポセイドンの目覚め」 In The Wake Of Poseidon
1970


1. Peace- A Beginning
2. Pictures Of A City
3. Cadence And Cascade
4. In The Wake Of Poseidon
5. Peace- A Theme
6. Cat Food
7. The Devil’s Triangle
8. Peace-An End

 「ポセイドンの目覚め」という邦題になっているが、名詞の「Wake(航跡)」と、動詞の「Wake(起こす)」を間違えて訳したらしいので、正しくは「ポセイドンの航跡(跡を追って)」という意味になるらしい。音楽的には「クリムゾン・キングの宮殿」を踏襲しており、レイクはヴォーカルのみで参加している。


「グレッグ・レイク」 Greg Lake
1981


01.Nuclear Attack
02.Love You Too Much
03.It Hurts
04.Black and Blue
05.Retribution Drive
06.Long Goodbye
07.The Lie
08.Someone
09.Let Me Love You Once Before You Go
10.For Those Who Dare

 ELP解散後ゲーリー・ムーアをゲストに迎え、レイクにとって初のソロ・アルバムとなる。ムーアのギターはたまらないが、全体としてはありがちなロック&ポップである。


「キング・ビスケット・ライヴ」 Greg Lake In Concert  
1981


1. MEDLEY FANFARE FOR THE COMMON MAN  
2. KARN EVIL 9  
3. NUCLEAR ATTACK  
4. THE LIE  
5. RETRIBUTION DRIVE  
6. LUCKY MAN  
7. PARISIENNE WALKWAYS  
8. YOU REALLY GOT A HOLD ON ME  
9. LOVE YOU TOO MUCH  
10. 21ST CENTURY SCHIZOID MAN  
11. IN THE COURT OF THE CRIMSON KING  

 ゲイリー・ムーア等とのライヴを収録したアルバムで、レイクのソロ・アルバ発表直後のコンサートであると思われる。オープニングは庶民のファンファーレであるが、メインのメロディはゲイリー・ムーアによるギター。続く「悪の教典#9第一印象パート2」は続く「ニュークリア・アタック」のイントロ的な役割である。「ラッキーマン」に関してはレイクのヴォーカルが音痴気味に聴こえる。シンセのフレーズはギター演奏。「パリの散歩道」はゲーリー・ムーアの名曲である。最後の2曲はキング・クリムゾンの名曲だが、結構な迫力で迫ってくる。これはライヴ会場で直に聴きたいと思わせる。
 やはりロックにはギターは必要であるというのを改めて感じたライヴ・アルバムである。


「フロム・ザ・ビギニング」  From The Beginning Anthology
1997/2005




Disc-1
01. The Court Of The Crimson King (King Crimson)
02. Cat Food (King Crimson)
03. Knife-Edge (ELP)
04. Lucky Man (ELP)
05. From The Beginning (ELP)
06. Take A Pebble (Live At Mar Y Sol, 1972)  (ELP)
07. Still (P.Sinfield)
08. Still...You Turn Me On (ELP)
09. Jeruslem (ELP)
10. Karn Evil 9: 1st Impression-Part 2 (ELP)
11. I Believe In Father Christmas (Original Single Version)
12. C'est La Vie
13. Closer To Believing
14. Watching Over You
15. 21st Century Schizoid Man

Disc-2
01. Nuclear Attack  
02. Love You Too Much  
03. It Hurts  
04. Retribution Drive  
05. The Lie  
06. Let Me Love You Once  
07. Manoeuvres  
08. I Don't Know Why I Love You  
09. Touch And Go (ELPow)
10. Lay Down Your Guns (ELPow)
11. Love Under Fire  
12. Money Talks  
13. Black Moon (ELP)
14. Paper Blood (ELP)
15. Affairs Of The Heart (ELP)
16. Daddy (ELP)
17. Heart On Ice (ELP)

 グレッグ・レイクのアンソロジー。キング・クリムゾン、EL&P、ソロ作品まで網羅している。もちろんエマーソンのアンソロジー的CDとは異なり、レイクのヴォーカル曲が主体であり、エマーソンとの音楽的指向の違いがわかるが、その違いが「ナイフ・エッジ」的なバランスで機能していたのが、EL&Pの音楽であったのだろう。自分はエマーソン派(?)ではあるが、本アルバムは意外とお気に入りである。


Carl Palmer / Asia /QANGO


 アトミック・ルースターやクレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンや、ELP解散後のソロ作品も取り上げるべきかもしれないが、個人としてのカール・パーマーのファンではなく、あくまでもEL&Pの一員としてのカール・パーマーが好きだということでご容赦いただきたい。

「詠時感〜時へのロマン」 Asia
1982


1. Heat Of The Moment (3:47)
2. Only Time Will Tell (4:45)
3. Sole Survivor (4:47)
4. One Step Closer (4:17)
5. Time Again (4:45)
6. Wildest Dreams (5:07)
7. Without You (5:04)
8. Cutting It Fine (5:37)
9. Here Comes The Feeling (5:41)

 スティーヴ・ハウ(イエス)、ジョン・ウェットン(キング・クリムゾン)、カール・パーマー(EL&P)、ジェフリー・ダウンズ(イエス、バグルス)というプログレ系のミュージシャンによって結成されたのがエイジアというグループである。すでにEL&Pは解散しており、ロックよりもジャズ(フュージョン)を聴いていた頃であったが、本アルバムについては発売と同時に購入し、カセットにダビングしてカーステレオで繰り返し聴いていた記憶がある。
 プログレの難解な部分や無駄な展開を消去し、聴きやすく4〜5分に凝縮したもの。いわゆる「四分間プログレ」であり、コアなプログレ・ファンからの評判は悪かったような気がするが、発売と同時に世界的に大ヒットしたアルバム。


「アルファ」 Alpha
1983


1. Don't Cry (3:30)
2. The Smile Has Left Your Eyes (3:13)
3. Never In A Million Years (3:46)
4. My Own Time (I'll Do What I Want (4:47)
5. The Heat Goes On (4:55)
6. Eye To Eye (3:11)
7. The Last To Know (4:39)
8. True Colors (3:51)
9. Midnight Sun (3:47)
10. Open Your Eyes (6:24)

 エイジアのセカンド・アルバムであるが、セールス的にはあまり芳しくなかったようである。シングルの「ドント・クライ」と「偽りの微笑み」(当アルバムの1曲目と2曲目)はチャートインしたらしい。本アルバムもカセットにダビングして車で聴いていたような記憶がある。
 本アルバム発表後に東京を皮切りとしたワールド・ツアーが行われるが、直前になってジョン・ウェットンが脱退(解雇?)し、急遽、グレッグ・レイクをメンバーに加えて公演を行うこととなった。なお、日本武道館の模様は「エイジア・イン・ASIA」としてテレビ中継されている。


「アストラ」 Astra
1985


1. Go (4:06)
2. Voice Of America (4:26)
3. Hard On Me (3:33)
4. Wishing (4:15)
5. Rock And Roll Dream [feat. Royal Philharmonic Orchestra] (6:50)
6. Countdown To Zero (4:14)
7. Love Now Till Eternity (4:11)
8. Too Late (4:11)
9. Suspicion (3:44)
10. After The War (5:08)

 本アルバムについてはLPでなく、CDを購入した。CDに関しては1982年頃から市販が始まったようだが、プレーヤーの価格が高すぎて普及価格になり始めたのがこの頃ではなかったと思う。一時期離脱していたジョン・ウェットンが復帰したが、途中でステーヴ・ハウが脱退したため、新しくギタリストを迎えて発表されたのが本アルバムである。日本ではそこそこ売れたようだが、世界的には成功と呼ぶには程遠く、グループは解散状態となる。 


「アンソロジア〜29thアニヴァーサリー・コレクション」
Anthologia : 20th Anniversary / Geffen Years Collection (1982-1990)
2002


Disc -1
1. Heat Of The Moment
2. Only Time Will Tell
3. Sole Survivor
4. One Step Closer
5. Time Again
6. Wildest Dreams
7. Without You
8. Cutting It Fine
9. Here Comes The Feeling
10. Ride Easy
11. Don't Cry
12. The Smile Has Left Your Eyes
13. Never In A Million Years
14. My Own Time (I'll Do What I Want)
15. The Heat Goes On
16. Eye To Eye
17. The Last To Know
18. True Colors

Disc-2
1. Midnight Sun
2. Open Your Eyes
3. Daylight
4. Lyin' To Yourself
5. Go
6. Voice Of America
7. Hard On Me
8. Wishing
9. Rock And Roll Dream
10. Countdown To Zero
11. Love Now Till Eternity
12. Too Late
13. Suspicion
14. After The War
15. Am I In Love?
16. Summer (Can't Last Too Long)
17. Prayin' 4 A Miracle
18. Days Like These  

 エイジアの初期3枚のアルバムをまとめたもので、シングル盤のB面の曲や、カセット版に収録されていた曲、「ゼン・アンド・ナウ」の曲が追加収録されている。初期2枚のアルバムはLPでしか所有していなかったため、いずれCDを購入しようと考えていたものの、なかなか触手が伸びずにいたが、たまたまCD店で本アルバムを見つけて購入したもの。
 ディスク1の1〜9曲目はアルバム「詠時感〜時へのロマン」より、10曲目はシングル「ヒート・オブ・ザ・モーメンツ」のB面、11〜18曲目、及びディスク2の1〜2曲はアルバム「アルファ」から。
 ディスク2の3曲目はアルバム「アルファ」のカセット版に収録されていた曲、4曲目はシングル「偽りの微笑み」のB面、5〜14曲目はアルバム「アストラ」、15〜18曲目は、企画アルバムの「ゼン・アンド・ナウ」からである。


「ライヴ・イン・ザ・フッド」 Live In The Hood - QANGO
2000


1.Time Again
2.Sole Survivor
3.Bitches Crystal
4.DK Solo
5.All Along The Watchtower
6.The Last One Home
7.JY Solo
8.Hoedown
9.Fanfare For The Common Man
10.Heat Of The Moment

 ジョン・ウェットンとカール・パーマーに、ジョン・ヤング(キーボード)とデヴィッド・キルミンスター(ギター)を加えて、短期間のみ活動したグループである。結成直前にはエイジア再結成の方向で進んでいたが、ジェフリー・ダウンズが離脱したため本グループの結成に至ったようだ。エイジアと呼べないエイジア…、つまり、エマーソン・レイク・アンド・パウエルみたいなものかも。
 なお、デヴィッド・キルミンスターについては、一時期キース・エマーソン・バンドにも在籍しており、2005年の来日公演にも帯同していたが、最近はロジャー・ウォーターズと共に活動しているらしい。



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