The Nice


 エマーソン・レイク・アンド・パーマーを結成する前に、キース・エマーソンが在籍していたバンドである。元は女性歌手のバックバンドとしてのスタートで、ギターを含めた4人グループだったが、ギタリストが抜け3人となりキーボード主体になり、ELPの原型とも言える。

「ナイスの思想」  The Thoughts Of Emerlist Davjack
1968


1.Flower King Of Flies (3.56)
2.The Thought Of Emerlist Davjack (2.47)
3.Bonnie K (3.22)
4.Rondo (8.25)
5.War And Peace (5.13)
6.Tantalizin' Maggie (4.30)
7.Dawn (5.07)
8.The Cry Of Eugene (4.30)

 NICEのデビューアルバム。最初に買ったのは1989年にCDで発売された復刻盤だが、このCDにはボーナストラックとして「AMERICA」が収録されおり、ギタリストの存在を感じることができるヴァージョンである。2000年11月には紙ジャケット仕様で更にボーナストラックを追加して再リリースされた。、ステレオヴァー。


「少年易老学鳴難成」 Ars Longa Vita Brevis
1968


1.Daddy Where Did I Come From
2.Little Arabella
3.Happy Freuds
4.Intermezzo From The Karelia Suite - Don Edito El Gruva
5.Ars Longa Vita Brevis
 Prelude
 1st Movement (Awakening)
 2nd Movement (Realisation)
 3rd Movement (Acceptance "Brandenburger")
 4th Movement (Denial)
 Coda-Extension To The Big Note

 デビッド・オリストが脱退し、ナイスは3人組となる。ギタリストとしてスティーヴ・ハウが加入する話もあったらしいが、結局は実現せず、ナイスはキーボードを中心としたトリオとして活動することになる。これも2000年11月にボーナストラックを追加して紙ジャケで再リリース。


「ジャズ+クラシック/ロック=ナイス」 Nice
1968


1.Azrael Revisited
2.Hang On To A Dream
3.Diary Of A Empty Day
4.For Example
5.Rondo(69)
6.She Belongs To Me

 いかにも!という邦題がナイスの音楽性を表しているといえば、聞こえが良いのかもわからないが・・・。EL&Pを聴いていた当時はこのアルバムは見つけることができなかった。1989年にCDで再リリースされた3枚を偶然見つけて、同時に購入したもの。入手が難しかったが、2000年11月に紙ジャケで再リリース。


「五つの橋」 The Five Bridges Suite
1970


1.The Five Bridges Suite (18.15)
 (1) Fantasia (1st Bridge-2nd Bridge)
 (2) Chorale (3rd Bridge)
 (3) High Level Fugue (4th Bridge)
 (4) Finale (5th Bridge)
2.Intermezzo-Karelia Suite (9.03)
3.Pathetique Symphony No.6 3rd Movement (9.30)
4.Contry Pie/Brandenburg Concerto No.6 (5.42)
5.One Of Those People (3.10)

 事実上のナイスのラストアルバム。初期3枚は海外盤(2000年11月には国内盤が再発された)で入手が可能だが、「五つの橋」は、国内盤は紙ジャケットで入手可能であるが輸入盤がボーナストラックが多いのでお得かもしれない。


「エレジー」 Elegy
1971


1.Hang On To A Dream
2.My Back Pages
3.Third Movement Pathtique
4.America

 ナイス解散1周年記念(?)として発売されたアルバム。このアルバムまでの5枚が正式なアルバムといえるだろう。ジャケットデザインはヒプノシス。スタジオ録音2曲とライブ録音2曲で構成されているが、なぜかライブ録音の方が音がよい。「五つの橋」と同様に国内盤は紙ジャケットで入手可能で、ボーナストラックも2曲収録されている。


「キース・エマーソン・ウィズ・ザ・ナイス」 Keith Emeson With The Nice
19??


1. Five Briges Suite (18:15)
2. Intermezzo-Karelia Suite (9.00)
3. "Pathetique"Symphony No.6 3rd Movement (9.27)
4. Hang On To A Dream (12.43)
5. America (10.27)
6. My Back Pages (9.12)

 アルバム「五つの橋」と「エレジー」からの選曲されている編集盤である。同名のLPも1972年に発売されており、最初に買ったナイスのアルバムがそのLPであった。
 なお、LPは収録時間の関係なのか収録曲が若干異なっていた。以前は「エレジー」と「五つの橋」は入手不可能であったため、ナイスの後期の音楽を聴きたいときはこのCDを見つけるしかなかった。現在はで入手不可能。


Autumn '67 - Spring '68 (1973)
1973/2009




1.The Thought Of Emerlist Davjack (4.12)
2.Flower King Of Flies (3.35)
3.Bonnie K (3.20)
4.America(6.03)
5.Diamond Hard Blue Apples Of The Moon (3.00)
6.Dawn (5.15)
7.Tantalizin' Maggie (4.19)
8.The Cry Of Eugene (4.30)
9.Daddy Where Did I Come From (2.45)

10.Azrial
11.Diary Of An Empty Day

 上はアメリカ発売のアルバム(LP)で、輸入盤(しかも、カットアウト盤)。アルバムの構成は「ナイスの思想」に近いのだが、「ナイスの思想」のロングヴァージョンや正規アルバム未収録曲の「ダイアモンド・ハード・ブルー・アップルス・オブ・ザ・ムーン」、「ダディ・ウェア・ディッド・アイ・カム・フロム」の未発表ヴァージョンが収録されている。「アメリカ」もミックス違いのようで、ギターの音が抑えられ、SEやキーボードもリミックスされているようである(同ヴァージョンの短縮版の存在も確認している)。下はCDでボーナストラックが追加されている(10〜11曲目)。


Live At The Filmore East 1969
2009


Disc-1
1. Rondo (7:00)
2. Ars Longa Vita Brevis (13:48)
3. Little Arabella (6:24)
4. She Belongs To Me (13:18)

Disc-2
1. Country Pie (6:14)
2. Five Bridges Suite (13:53)
3. Hang On To A Dream (7:30)
4. Intermezzo: Karelia Suite (12:29)
5. America (7:51)
6. War And Peace (5:20)

 未開封、未聴であるが、1969年12月にフィルモア・イーストでのライヴの模様が収録されている。


Here Come The Nice
2008


Disc-1
01. The Thoughts Of Emerlist Davjack
02. Azrial (Angel Of Death)
03. Sampler For The Thoughts Of Emerlist Davjack LP
04. Flower King Of Flies
05. Bonnie K
06. Rondo
07. War And Peace
08. Tantalising Maggie
09. Dawn
10. The Cry Of Eugene
11. America
12. The Diamond Hard Blue Apples Of The Moon
13. Daddy Where Did I Come From
14. Little Arabella
15. Happy Freuds
16. Intermezzo From The Karelia Suite
17. Don Edito El Grava

Disc-2
18. Ars Longa Vita Brevis (Symphony For Group And Orchestra)
19. Brandenberger
20. Azrael Revisited
21. Hang On To A Dream
22. Diary Of An Empty Day
23. For Example
24. Rondo (69) (Live)
25. She Belongs To Me (Live)

Disc-3
26. America (Live)
27. Rondo (Live)
28. The Thoughts Of Emerlist Davjack (Long Version)
29. Flower King Of Flies (Alternative Version)
30. Bonnnie K (Alternative Version)
31. America (Alternative Stereo Version)
32. Dawn (Alternative Version)
33. Tantalising Maggie (Alternative Version)
34. The Cry Of Eugene (Alternative Version)
35. Daddy Where Did I Come From (Alternative Version)
36. Brandenburger (Demo Version)
37. Pathetique Symphony 4th (Live)
38. Lt Kije (The Troika) Rondo (Live)

 CD三枚組のボックス(風)セット。曲目を見ると、結構貴重な音源が含まれているような気がする。でも、まあ、しかし、ナイス好きな人以外にはあまりおすすめも出来ないが・・・。1枚目と2枚目はナイスのイミディエイト時代の3枚のアルバムから収録されている。3枚目は未発表バージョンや「AUTUMN TO SPRING」からの曲で構成されている。


Vivacitas Live At Glasgow 2002
2003


DISC-1
1 America - Rondo
2 Little Arabella
3 She Belongs To Me
4 Cry Of Eugene
5 Hang On To A Dream
6 Country Pie
7 Karelia Suite

DISC-2
1 Blade Of Grass
2 Cajun Alley
3 Tarkus
4 Hoedown
5 Fanfare For The Common Man
6 Honky Tonk Train Blues

DISC-3
Keith Emerson and The Nice Interview

 2002年に再結成されたナイスのライヴ・アルバム。DISC-1はナイス、DISC-2はエマーソン・バンドの演奏となっているようだ。DISC-3はインタビューが収録されているため、購入するなら国内盤が良いかもしれない。
 普段なら(EL&Pだとすれば・・・)「アメリカ〜ロンド」は、ファイナルで演奏される曲であるが、これが最初にくるところは、やはりナイスの代表曲だからであろう。「ハング・オン・トゥ・ザ・ドリーム」、「カントリー・パイ」は、リー・ジャクソンのヴォーカルが良い状態ならば・・・と、悔やまれる。「カレリア組曲」は良い曲だ。ナイスとしての演奏にもサポート・メンバーとして、エマーソン・バンドのギタリストが参加しているようで、適度なギターでエマーソンをサポートしている。
 DISC-2は、どうやらエマーソン・バンドの演奏のようだ。タルカスはヴォーカル・パートはギターで演奏されているが「戦場〜エピタフ」だけは、唄っている。全体的にエマーソンの指の調子はイマイチな感じであるが、「タルカス」をライヴでやれるのはこの人しかいない。